2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトパピローマウイルス蛋白と樹状細胞を利用した子宮頚癌特異的免疫療法
Project/Area Number |
11671652
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
村上 優 東海大学, 医学部, 講師 (00190893)
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Keywords | HPV / 癌免疫 / ペプチドワクチン / 子宮頚癌 / 癌ワクチン |
Research Abstract |
HPV(Human papillomavirus)陽性子宮頸癌患者よりインフォームドコンセントをえて末梢血より単球を分離した。プラスチックフラスコに1x10^8個の単球を投与して5-7日間サイトカイン(2000IU/mlGM-CSFおよび2000IU/mlIL-4)と共に培養し十分な樹状細胞を得ることができた。また樹状細胞の特徴を形態的にも確認できた。一方同じ患者より採取した単球よりBiomagnetic separation beadsを用いて選択的にCD8陽性細胞を採取できた。CD8陽性細胞の選択性はFACS検査にて95%以上であることを確認した。 この自己樹状細胞を使用してHPV-16E7ペプチド(10-50microgram/ml)と共に培養したあとCD8陽性細胞を2回以上刺激したところ、特異的CTLを誘導することができた。特異的CTLはT2細胞をTargetとしたCytokine Release Assayで判定し300-800 picograms/ml/24hrs.INF-gammaの陽性所見であった。しかしその反応は必ずしもペプチド濃度依存性ではなく、またペプチドの種類によっても反応は異なった。また子宮頸癌細胞培養株にも反応した。 ペプチドの種類によっても特異的CTLの反応は異なり、今後臨床応用するには複数のペプチドを使用するほうがより効果的と思われる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 村上優: "Human papillomavirus (HPV)-16 E6/E7蛋白と樹状細胞を利用した特異的細胞障害性T細胞(CTL)の誘導"日本産婦人科学会誌. 52巻2号. 379 (2000)
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[Publications] 村上優: "自己樹状細胞Human papillomavirus (HPV)-16 E6/E7蛋白とを利用した特異的細胞障害性T細胞(CTL)の誘導"日本癌学会誌 Jpn J Cancer Research. 91. 150 (2000)
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[Publications] Joseph Monsonego: "4^<th>International Multidisciplinary Congress Eurogin 2000"Monduzzi Editore S.p.A.. 5 (2000)