2000 Fiscal Year Annual Research Report
ラット胎仔視床下部CRF mRNAの感染ストレスに対する応答へのNOSの関与
Project/Area Number |
11671657
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
明樂 重夫 日本医科大学, 医学部, 講師 (40231849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今城 純子 日本医科大学, 医学部, 講師 (20223323)
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Keywords | CRF / CRFレセプター / NOS / 胎仔 / ラット / LPS |
Research Abstract |
我々はこれまで胎仔視床下部におけるCRF,及びCRFレセプター1型のmRNA発現範囲が成獣のそれとかわらないこと、視床下部室傍核におけるCRFレセプター1型mRNAの発現の、Lipopolysaccharide(LPS)に対するup regulationがないことなどを明らかにしてきた。本年度はウィスターラット胎仔視床下部におけるiNOSおよびnNOSのmRNA発現を検討する目的で,まずiNOS及びnNOSmRNAに対して^<35>Sで標識したantisense RNAプローブを作製した.nNOSに関してはかなりよいプローブができたが,iNOSのプローブが不良で、感度が今ひとつであった。妊娠19日の母獣にLipopolysaccharide(LPS)または生理的食塩水を腹腔内投与(400μg/100g体重)し、その3時間後にラットを断頭し、帝王切開にて胎仔をとりだした。12匹の胎仔より脳を摘出し、in situ hybridizaion法を実施した。nNOSは視床下部室傍核にてmRNA発現が認められたが、iNOSでは認められなかった。LPSに対しては、nNOSの発現は増加する傾向もあったが、有意な差は認められなかった。今後、iNOSのよりよいプローブの開発を進めるとともに、胎仔の数を増やして結果を検討していく予定である。
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