1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671671
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丹生 健一 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20251283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 敏夫 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 講師 (50212923)
管澤 正 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 助教授 (00179110)
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Keywords | ret / PTC / thyroid / papillary / carcinoma |
Research Abstract |
最近、甲状腺乳頭癌において遺伝子のrearrangementによりret/PTC1-5 fusion geneがかなりの頻度で存在することが相次いで報告されたが、日本人における報告は、いまだ少ない。今回、我々は日本人の甲状腺疾患における ret/PTC 遺伝子の存在を免疫組織学的に検討した。[対象と方法]1986年から1998年までの13年間に東大病院耳鼻咽喉科にて手術を行った甲状腺疾患の中から乳頭癌40例(低分化癌5例・未分化癌1例を含む)、対照群として濾胞癌2例、髄様癌1例、濾胞腺腫17例、慢性甲状腺炎5例を無作為に選び、ret/PTC fusion gene の発現を免疫組織学的に検討した。さらに甲状腺乳頭癌16例についてRT-PCR法を用いてret/PCT1とret/PTC3の存在を検討した。 [結果] 免疫組織学的検討では甲状腺乳頭癌では分化型34例中14例においてret/PTC fusion geneの発現によると考えられるret蛋白が認められたが、低分化型および未分化癌化した症例では認められなかった。また髄様癌、濾胞癌、濾胞腺腫、慢性甲状腺炎にも認められなかった。一方、RT-PCR法ではret/PTC1が16例中6例に、ret/PTC3が16例中11例に認められた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nibu K, et al.: "Olfactory neuron-specific expression of NeuroD in mouse and human nasal mucosa"Cell Tissue Res. 298. 405-414 (1999)
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[Publications] 丹生健一(幕内雅敏編): "続 悪化するがんの治療百科"三省堂. 288 (1999)