1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671682
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高橋 正紘 東海大学, 医学部, 教授 (30051832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 政弘 東海大学, 医学部, 講師 (80184357)
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Keywords | 起立 / 固視 / コリオリ刺激 / 能動 / 受動 / 制御理論 |
Research Abstract |
1)実験装置の整備:所属施設が変更したため(山口大学から東海大学ヘ)、補助金を用いて、回転椅子を改造し本格的な回転起立台を作成した。同時に起立台に重心動揺計を固定し、スリップリングで介して記録情報をモニター記録できるシステムを作り上げた。 2)ベクトル理論構築:器械製作と平行して、山口大学で行ったコリオリ実験結果を元に精緻な理論としてまとめた。内容は、外界空間を脳内の相対的なベクトルとして仮定すると、その時観察される眼球運動、姿勢、感覚は全てこのベクトルの画一的な表現とみなすことができる、というものである。Aviation Space&Environmental Medicineに投稿し、全く修正を受けずに優秀論文として受理された。 3)今後の計画:現在、回転起立台を用いて、種々の刺激条件で、起立姿勢の変化を調べ、ベクトルリ理論の予測値と観察結果を比較している。理論が極めて単純なため、普遍性が高く、今後、中枢の知覚と動作の関わり、前庭神経核と小脳の機能的分担、中枢における座標変換システム、ベクトル再現に占める耳石の役割など、研究のツールとしての応用や発展が期待できる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Watanuki K,: "Perception of surrounding space controls posture, gaze, and sensation during Coriolis stimulation"Aviation Space Environ Med. 71-3 (in press). (2000)
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[Publications] Takahashi M: "Vestibular function and the autonomic nervous system. In: The Autonomic Nervous System. Part 1. Normal Functions."Elsevier. 12 (1999)