2002 Fiscal Year Annual Research Report
エキシマレーザー屈折矯正手術の基礎的研究:角膜強度及び光学的特性の変化予測
Project/Area Number |
11671737
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 直之 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00273623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
不二門 尚 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50243233)
渡辺 仁 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60252673)
大黒 伸行 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00303967)
田野 保雄 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80093433)
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Keywords | エキシマレーザー / 屈折矯正手術 / 角膜形状 / 視機能 / PRK / CASIK / 収差 / 不正乱視 |
Research Abstract |
今年度の研究としては、我々が共同開発した波面センサーを用いて高次収差の測定を継続して行った。まず、白内障症例を対象として測定をした結果では、正常者に比べ、白内障症例では高次収差が増加していることを見出した、しかも、皮質白内障ではコマ収差が、核白内障では球面収差が増加しており、白内障のタイプが異なると、生じる不正乱視の性状が異なっていることを示した。 従来白内障は、散乱と透過率の低下によって視力が低下すると考えられていたが、水晶体に起因する不正乱視もその原因のひとつであることが示唆され、水晶体不正乱視という概念を示し、それは波面センサーと角膜形状解析を組み合わせることによって評価できるとことを示した。 円錐角膜においては、角膜形状解析と波面収差解析を同時に行い、屈折におけるコマ収差の増加は、角膜由来であることを示した。さらに、正常眼における角膜前涙液層の破綻が高次収差に及ぼす影響を実験したところ、強制開瞼によって高次収差が増加することが示され、ドライアイなど角膜前涙液層に影響を及ぼす疾患では、視覚の質が低下していることや、逆に屈折矯正手術に波面収差のデータを用いるためには、測定が涙液層が正常な状態で行われることに重要性が示唆された。また、正常眼においても、調節を行うと水晶体の形状が変化して、高次収差農地球面収差が大きく変化することを示した。 有限要素法を用いた眼球モデルの作成に関しては、作成したモデルにおいて高次収差を正常眼と同じパターンとすることができず、現在改良の研究が継続中である。また、家兎角膜への屈折矯正モデルも、手術前後の波面収差測定の再現性が発表を行うには十分でなく、同様に、実験方法を改良している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Kuroda, Teruhito: "Wavefront analysis of higher-order aberrations in patients with cataract"J Cataract Refract Surg. 28. 438-444 (2002)
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[Publications] Kuroda, Teruhito: "Wavefront analysis in eyes with nuclear or cortical cataract"Am J Ophthalmol. 134. 1-9 (2002)
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[Publications] Koh, Shizuka: "Effect of tear fdm break-up on higher-order abewations measured with wavefront nsor"Am J Ophthalmol. 134. 115-117 (2002)
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[Publications] Maeda, Naoyuki: "Wavefront aberrations measured with Hartman-Shack sensor in patients with keratoconus"Ophthalmology. 109. 1996-2003 (2002)
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[Publications] Ninomiya, Sayuri: "Evaluation of lenticnlar irregular astigmatism using wavefront analysis in patients with lenticonus"Arch Ophthalmol. 120. 1388-1393 (2002)
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[Publications] Ninomiya, Sayuri: "Changes of ocular aberration with accommodation"Am J Ophthalmol. 134. 924-926 (2002)
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[Publications] Maeda, Naoyuki: "LASIK : Fundamentals, Surgical Techniques, and Complications"Marcel Dekker, Inc. 13 (2002)