1999 Fiscal Year Annual Research Report
熱シヨック蛋白による実験的ぶどう膜炎の免疫学的解析と治療応用
Project/Area Number |
11671752
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
内尾 英一 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70232840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 重昭 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50002382)
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Keywords | ぶどう膜炎 / ベーチェット病 / 熱ショック蛋白 / ヘルパーT細胞 / サイトカイン |
Research Abstract |
熱ショック蛋白によるぶどう膜炎のリンパ球分布の変動 べーチェット病のモデルと考えられるヒト熱ショック蛋白(HSP)-60によって免疫したルイスラットのリンパ細胞をリンパ節や脾臓リンパ節や脾臓から採取し,免疫直後から発症そして治癒に至る経時的な変化を観察した。いわゆるヘルパーT細胞(Th)のTh1,Th2というサイトカイン産生能からみたサブグループの分類を細胞内のサイトカイン抽出法の技術を応用して行い,モノクローナル抗体を用いたフローサイトメトリーの方法によって解析した。 その結果,免疫直後はTh2が優位を占めたが,ぶどう膜炎が発症する3日前の免疫7日後の付近で,Th1がTh2を上回るようになり,その後発症20日まではTh1が優位を示した。このぶどう膜炎モデルは自然治癒する病型であるが,発症24日付近で再びTh1-Th2が均衡に達し,その後Th2が優位を示す発症前の状態に戻るという経過が見られた。 これらから,HSP-60によるぶどう膜炎の発症にはTh1タイプのヘルパーT細胞が関与し,インターフェロンγやインターロイキン-2などのサイトカインが発症に大きく影響していると考えられた。また,消炎,治癒過程にはTh2が関与していることから,治療にはこれらのサイトカイン産生を促す方法を用いる可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Uchio E, et al: "Soluble intercellular adhesion molecule-1, CD4, CD8 and IL-2 receptor in patients with Behcet's disease and Vogt-Koyama, Harada diseas."Clinical and Experimental Rhenmatology. 17. 179-184 (1999)
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[Publications] 内尾英一: "ぶどう膜炎の国際ガイドライン"あたらしい眼科. 16. 791-796 (1999)
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[Publications] Uchio E, et al: "A cute follicular conjunctivitis caused by adenovirus type34"American Journal of Ophthalmology. 128. 680-686 (1999)
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[Publications] Uchio E, Ohno S: "Oular manifestations of systemic infections"Current Opinion in Ophthalmology. 10. 452-457 (1999)
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[Publications] Uchio E, et al: "Serum lerels of soluble ICAM-1, VCAM-1 and IL-2 receptor in patients with VKC andAC"Allergy. 54. 135-141 (1999)
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[Publications] 内尾英一、大野重昭: "月刊眼科診療プラクティス 感染の関与が疑われるぶどう膜炎"文光堂. 137 (1999)