2000 Fiscal Year Annual Research Report
角膜の透明化におけるグリコサミノグリカン糖鎖合成酵素の役割について
Project/Area Number |
11671762
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
中澤 清 名城大学, 薬学部, 助教授 (60076750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 郁子 名城大学, 薬学部, 教務技師補 (10200784)
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Keywords | Chick cornea / Keratan sulfate / N-Acetylglucosaminyl sulfotransferase / Chondroitin sulfate / β-Glucuronyltransferase / β-Galactosyltransferase |
Research Abstract |
1.N-acetylglucosaminyl sulfotransferase(GlcNAc-ST)については、昨年度ヒヨコ角膜からの精製が終わっていたが、アミノ酸配列の決定にまでは至らなかった。そこで今年度改めて、ヒヨコ角膜からの精製を行い、精製標品について部分アミノ酸配列を決定した。今後、このアミノ酸配列を基に常法に従い、ヒヨコ角膜からそのcDNAをクローニングする予定である。 2.ケラタン硫酸の合成に関与する糖転移酵素の一つであるβ-galactosyltransferase(Gal-T)については、5,924眼のヒヨコ角膜からの精製を試みたが、様々のion exchanger columnやaffinity columnに全く結合しなかった。さらにこの酵素タンパク質は不安定なのか、精製段階が進むにつれて急速にその活性が低下して行った。部分精製標品を使ってその性質を調べるとともに、SDS-ゲル電気泳動を行った。本酵素の至適pHは7.0であり、反応において非還元末端のGlcNAc残基だけではなく、その隣りのGal残基も認識していると考えられる。最終標品のSDS-ゲル電気泳動ではたくさんのバンドが検出されたが、その内のいくつかのバンド(40kDa付近)について部分アミノ酸配列を決定するとともに、これまでヒヨコの他の組織で報告されているGal-Tのアミノ酸配列と比較しながら、バンドを選び出し、そのアミノ酸配列を基にcDNAをクローニングしたいと考えている。 3.コンドロイチン硫酸の合成に関与する転移酵素の一つであるβ-glucuronyltransferase(GlcA-T)については、5,992眼のヒヨコ角膜から精製を試みた。本酵素も上記のGal-T同様様々のion exchanger columnやaffinity columnに結合しなかったが、唯一UDP-GlcA-agarose(Galの共存下)に結合した。2度UDP-GlcA-agarose chromatographyをくり返し、最終的に11.0%の収量で388倍精製された。至適pHは7.0であり、GalNAcを非還元末端にもつchondro-oligosaccharideは受容体基質となるが、GalNAc(20mM)自体は本酵素の反応を強く阻害した。SDS-ゲル電気泳動ではいくつかのバンドが得られたが、この内41kDa付近のバンドについて部分アミノ酸配列を決定する予定である。
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Research Products
(1 results)