1999 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニック・ノックアウトマウスによる歯・歯周組織の形態・機能変化の解析-細胞外マトリックス分解酵素の遺伝子改変によるマトリックス代謝制御-
Project/Area Number |
11671811
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
四方 英夫 明海大学, 歯学部, 助手 (00170853)
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Keywords | トランスジェニックマウス / マトリックスメタロプロテアーゼ / 歯・歯周組織 / 結合組織代謝 |
Research Abstract |
マトリックメタロプロテアーゼ(MMPs)-1(以下MMP-1と略す)の生体内での機能解析、特に口腔組織での役割、機能、および疾患との関連を明確にすることを目的として平成11年度の計画予定に従い、過剰発現による影響を検討した。トランスジェニックマウスの作成は、ヒトMMP-1のゲノムDNAにラット type II collagen promoter を繋げたコンストラクトを作成した。CBA/AとC57BJ/6J各マウス間配合で得られた受精卵にコンストラクトをマイクロインジェクションし、仮親子宮体内に戻して第一世代を得た。ヒト特異的抗MMP-1抗体とRT-PCR法により導入遺伝子の発現の有無を調べた。得られたトランストランスジェニックマウスは、1)生後8日齢 2)生後3日齢 3)新生児 4)胎生18日齢である。マクロ検索では、体形や器官形成への影響を認めなかった。すなわち、口蓋裂、頭蓋の癒合不全、下顎骨形成不全などの異常がみられなかった。現在、微細変化を検討するため、フォルマリン固定・パラフィン切片による顎顔面組織標本の作成を終了し、顕微鏡的変化を観察中である。
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