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2000 Fiscal Year Annual Research Report

口腔スピロヘータの定着因子の分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 11671830
Research InstitutionAsahi University

Principal Investigator

梅本 利彦  朝日大学, 歯学部・口腔細菌学講座, 助教授 (80076033)

Keywords口腔スピロヘータ / 定着因子 / 共凝集 / 走化性 / アルブミン結合タンパク質 / 鞭毛遺伝子
Research Abstract

本研究は,ヒトの口腔に生息するスピロヘータの定着機構を明らかにすることを目的とした.中型スピロヘータであるTreponema medium ATCC 700293について,Porphyromonas gingivalisとの共凝集による口腔内定着に重要な役割を演ずる37kDaタンパク質の解析,走化性および鞭毛遺伝子について研究を行った.
1.T.mediumの37kDaタンパク質の等電点は7.4であった.P.gingivalis線毛タンパク質と結合する37kDaタンパク質の特異的領域の解析を行い,増幅用プライマーによる遺伝子クローニングおよび塩基配列の解析を今後行う。
2.塩基配列を決定したT.medium ATCC 700293の15,809bp断片は鞭毛遺伝子flgDとflgE,ペプチド・トランスポータ,セリン・プロテアーゼ,co-M還元酵素および数種のORFから構成されていた.flgDおよびflgEはそれぞれ480bpと873bpであり,後者はトランスポゾン様配列構造で分断され部分配列であることが示唆された.得られたflgDおよびflgE遺伝子の塩基配列は他のヒト寄生性トレポネーマ菌種のそれと比較するとかなり保存されていた.
3.T.medium,T.denticolaおよびT.vincentiiの走化性を毛細管法で検討したところ,ウサギ血清に最も強く引き付けられた.同血清への細菌運動はより高い濃度の血清含有培地へ移動した.スピロヘータの走化性はウサギアルブミン濃度の上昇に伴って増加した.ウサギアルブミン結合性タンパク質として,65kDaおよび70kDaポリペプチドが検出され,65kDaタンパク質は菌体外膜上に存在した.ウサギ血清への走化性は,スピロヘータ菌体表層に存在するウサギアルブミン結合性タンパク質が重要な役割を演ずることが示唆された.

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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