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1999 Fiscal Year Annual Research Report

炎症時における一次知覚神経終末での痛みの受容に対する一酸化窒素の作用

Research Project

Project/Area Number 11671840
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

前田 定秋  大阪大学, 歯学部, 助教授 (00135732)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐伯 万騎男  大阪大学, 歯学部, 助手 (30273692)
松田 敏夫  大阪大学, 薬学部, 教授 (00107103)
Keywords炎症 / 痛み / 一酸化窒素 / ブラジキニン / 培養三叉神経節細胞 / 細胞内カルシウム
Research Abstract

モルモットの三叉神経節から調製した神経節細胞を神経突起が伸展するまで培養した後、生体内発痛物質であるブラジキン(BK)を作用させると、記録した全細胞の約30%の細胞に細胞内カルシウム濃度([Ca^<2+>]i)の上昇がみられた。このBKによる[Ca^<2+>]iの上昇は、炎症のケミカルメディエーターであり発痛助物質のプロスタグランジンE_2により著明に増強された。炎症組織において産生遊離される一酸化窒素の発生剤であるNOC12を本培養細胞に作用させても[Ca^<2+>]iに変化はみられなかったが、BKによる[Ca^<2+>]iの上昇を著明に増強した。また、BK刺激で[Ca^<2+>]iの上昇が見られなかった細胞もNOC12の存在下においてBKにより[Ca^<2+>]iが上昇するものが観察された。BKの[Ca^<2+>]i上昇のNOC12による増強作用は、スーパーオキサイド消去剤のSODにより影響を受けなかった。また、一酸化窒素の選択的阻害剤のcarboxy-PTIO、グアニル酸シクラーゼの阻害剤のODQによってNOC12の作用は抑制された。Cyclic GMPの膜透過性アナログである8-bromo-cGMPは、NOC12と同様の増強作用を有していた。これらの結果は、培養三叉神経節細胞がブラジキニン刺激により興奮し、その興奮性がプロスタグランジンE_2、一酸化窒素により増強されることを示している。また、一酸化窒素による増強作用は、グアニル酸シクラーゼを活性化してcyclic GMPの産生を介する作用であることが明らかとなった。現在、マウスを用いたin vivoの系で痛みの受容において一酸化窒素による制御機構が存在するか否かについて検討を加えている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山田隆史: "一次知覚神経終末における痛みの受容に対する一酸化窒素の作用"大阪大学歯学雑誌. 44巻1号. 1-13 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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