1999 Fiscal Year Annual Research Report
胃切除ラットの顕著な骨量減少とフラクトオリゴ糖の骨構造改善効果についての研究
Project/Area Number |
11671877
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
諸橋 富夫 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 茂 昭和大学, 歯学部, 講師 (20195986)
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Keywords | フラクトオリゴ糖 / 胃切除 / ラット / 骨密度 / PTH / pQCT |
Research Abstract |
1 胃切除ラットによって引き起こされる骨病変に対するフラクトオリゴ糖の予防効果について 胃切除によって引き起こされる皮質骨及び海綿骨の顕著な減少がフラクトオリゴ糖摂取により予防され、偽手術ラットとほぼ同様の形態を呈することがラット大腿骨を用いた検索によって明らかとなった。 2 胃切除ラットによって引き起こされる骨病変に対するフラクトオリゴ糖の改善効果について (1)成長における指標 胃切除によって体重増加率は抑制されたが、フラクトオリゴ糖摂取により体重増加率は上昇した。 (2)生化学的指標 胃切除により、血中PTH及び活性型ビタミンDの増加が観察された。フラクトオリゴ糖摂取はPTHの増加を顕著に抑制したが、活性型ビタミンDへの影響は観察されなかった。胃切除4週間後では血中アルカリフォスファターゼの顕著な上昇が観察されたが、10週間後にはその上昇は観察されなかった。フラクトオリゴ糖摂取は血中アルカリフォスファターゼを高値のまま維持させた。 (3)形態学的指標 pQCTによる解析を行った。胃切除により引き起こされた皮質骨及び海綿骨の減少はフラクトオリゴ糖摂取により改善されたが、偽手術群よりも減少していた。
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