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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ニフェジピン感受性ヒト歯肉由来培養線維芽細胞の細胞内情報伝達機構の解明

Research Project

Project/Area Number 11671885
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

松本 裕子  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50221594)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 秋元 芳明  日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (10147720)
藤井 彰  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70102564)
Keywordsカルシウム拮抗薬 / ニフェジピン / 歯肉増殖症 / 歯肉培養線維芽細胞 / 蛋白リン酸化 / 細胞内pH / NSAID / 細胞内Ca濃度
Research Abstract

カルシウム拮抗薬であるニフェジピンによる歯肉増殖症の発症機序の解明を目的として、一連の研究を行ってきた。本研究ではニフェジピン感受性(NIFr)および非感受性(NIFn)歯肉培養線維芽細胞を用いて以下の事項について検討した。
1 蛋白リン酸化に及ぼすニフェジピンの影響
ニフェジピンによって特異的に増加する蛋白(35kDa)が認められたことより、p38に着目し検討した。NIFrおよびNIFn、いずれの細胞においても、アニソマイシン添加によりリン酸化p38が増加した。しかしながら、NIFrに比較してNIFnの方がリン酸化p38の増加率は高かった。p38の細胞周期における進行抑制作用が報告されていることから、NIFrの細胞増殖において、p38が関与している可能性が示唆された。
2 細胞内pH(pHi)における非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の影響
NIFrにNSAIDsを作用させることによって、pHiは低下する傾向が認められた。特にtenidapとdiclofenac Naは顕著なpHiの低下を引き起こした。pHiの変化と細胞増殖には密接な関係があるとされていることから、これらのNSAIDsが細胞増殖を抑制する可能性が示唆された。
3 細胞内Ca濃度([Ca^<2+>]i)における非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の影響
thapsigarginによって引き起こされるCa influxに対するNSAIDsの影響を検討したところ、tenidapとmefenamic acidがCa influxを抑制する可能性が示唆された。これらのNSAIDsは[Ca^<2+>]iの面から見ても細胞増殖抑制の可能性が期待される。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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