1999 Fiscal Year Annual Research Report
コンポジットレジンペーストの粘性が重合硬化後の象牙質窩洞適合性に及ぼす影響
Project/Area Number |
11671903
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長谷川 篤司 昭和大学, 歯学部, 講師 (10180861)
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Keywords | コンポジットレジン / 歯質接着性 / 窩洞辺縁適合性 / 流動性 |
Research Abstract |
平成11年度の成果 平成8年度科学研究費補助金にて、8種市販コンポジットレジン(Clearfil AP-X,Estelite,Estio LC,Litefil IIA,Prodigy,Progress,Silux Plus,Z-100)の象牙質平面に対する引っ張り接着強さがそのコンポジットレジン自体の機械的性質、すなわち直接引っ張り強さや曲げ強さなどによって有意に影響を受ける事実を計測確認して報告している。 平成11年度は、当該8種市販コンポジットレジンを前述の引っ張り接着強さ試験に用いたと同じ接着システム、すなわち0.5M EDTA水溶液、35% glyceryl mono-methacrylate水溶液、Clearfil Photo Bondからなる試作コントラクションギャップフリーボンディングシステムで処理した象牙質円柱窩洞内に填塞硬化させた場合の窩洞辺縁適合性をコントラクションギャップ幅の計測によって評価した。この結果、Clearfil AP-X,Silux Plus,Esteliteの3種コンポジットレジンではすべての試片で完全な窩洞辺縁適合性の獲得を確認した。なお、完全な辺縁適合性を獲得した試片の数は各10試片中でClearfil AP-X(10),Estelite(10),Silux Plus(10),Estio LC(9),Progress(8),Litefil IIA(3),Z-100(1),Prodigy(0)であり、得られたコントラクションギャップ計測値は引っ張り接着強さおよび、直接引っ張り強さや曲げ強さなど重合硬化後のコンポジットレジンの機械的性能とはまったく相関性を示さないことも明らかとなった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T. Hasegawa, K. Itoh, T. Koike, W. Yukitani, H. Hisamitsu, S. Wakumoto, A. Fujishima: "Effect of mechanical properties of resin composites on the efficacy of the dentin bonding systems"Operative Dentistry. 24. 323-330 (1999)