1999 Fiscal Year Annual Research Report
根尖病変の発現に加齢が及ぼす影響に関する免疫組織学的研究
Project/Area Number |
11671914
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
山崎 泰志 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60257334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土田 眞美 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70207398)
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Keywords | 根尖病変 / 免疫組織学的染色 / 加齢 |
Research Abstract |
予備実験として16ヶ月齢のラットを用いて実験的に根尖病巣を誘発し、X線的変化ならびに根尖部歯周組織の組織学的変化について2ヶ月齢の若齢ラットとの比較検索を行った。下顎第一臼歯を披験歯とし、抜髄し作業長5mmで25号まで根管拡大を行った。そして滅菌液体培地中に溶解した自家糞を根管内に注入し仮封を行った。3、7、14、28日後に屠殺し、下顎骨を摘出し、ホルマリン固定後、CMR撮影を行ってから通法に従いパラフィン連続切片を作製し組織学的に検索した。 若年齢群では、術後3日より根尖直下に多数の好中球が観察された。7日目には炎症は拡大していったが、その後は次第に炎症は軽度となった。X線写真所見では、7日目に歯根膜腔の拡大が認められ、14日目には境界明瞭な根尖病巣が認められた。老齢群では、炎症性変化は極めて軽度であり経時的変化もあまり明らかではなかった。X線写真所見では、7日目より歯根膜腔の拡大は観察され、14日目では若年群と比較して軽度な根尖透過像が認められた。以上の結果から、老齢群では若年齢群に比較して組織学的所見が大きく異なっていたが、セメント質の肥厚と根尖の狭窄による物理的な影響も原因の一つとして考えられる。 今後は、X線所見で明らかに歯槽骨の吸収が認められることから、炎症との関連について免疫組織学的染色を施し検討を加えていく予定である。
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