2000 Fiscal Year Annual Research Report
顎機能障害患者の咬合異常と顎関節部MR画像およびヘリカルCT画像に関する経時的研究
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11671926
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Research Institution | NIIGATA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
櫻井 直樹 新潟大学, 歯学部, 助手 (50251830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 豊彦 新潟大学, 工学部, 教授 (40126446)
林 孝文 新潟大学, 歯学部, 助教授 (80198845)
河野 正司 新潟大学, 歯学部, 教授 (50014098)
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Keywords | 顎関節症 / 咬合力 / デンタルプレスケール / MRI / ヘリカルCT / 前方咬合位 / 咬合異常 / 予後調査 |
Research Abstract |
1.目的 顎関節症患者において,どのような咬合異常が,多くみられるかについて明らかにする.また,顎関節症患者を経時的に病態を観察することによって,咬合因子が,顎関節症の軽快化や悪化に影響を与えるかを明らかにする. 2.結果 初診時の咬合因子と顎関節症の病態の比較については,平成11年度と同様の方法で分析した.その結果,前方咬合位について,前方咬合位の接触割合では患者群と復位対照群の大臼歯部が有意に多く接触していた.しかし,前方咬合位における咬合力には有意差が認められなかったことを報告した. 経時的な変化に関しては,予後調査を行った被験者では,MR画像では変化がみられない者が多かった.ヘリカルCT画に関しては,円板非復位の患者群の中に下顎頭の変化の大きい者がみられた.しかし,それにともなう咬合接触状態の著しい変化はみられなかった.咬合力に関しては,患者群では,咬頭嵌合位の咬合力の増加した者が多かった.顎関節症の症状の悪化した患者もみられたが,顎関節症の軽快化や悪化に影響と咬合因子との関係は統計学的な有意な関係がみられず,明らかにできなかった. また,顎関節部負荷の調節についても分析し,咬合点が変化しとも,咬筋と側頭筋の協調活動によって,顎関節負荷を小さくできることを二次元静力学モデルを用いて示した. 3.今後の研究計画 顎関節症患者の経時的変化に対する咬合因子の影響の分析について,今後,さらに被験者を増やして,経時的な顎関節の病態変化と傾向を分析し,最終的には咬合因子の予後に対する影響をロジスティック回帰解析を行って明らかにしていく.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 櫻井直樹: "顎関節症患者のMR画像所見と作業側ガイド所見の関連について"日本顎関節学会雑誌. 12・1. 116-117 (2000)
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[Publications] 伊藤建一: "顎関節負荷の調節メカニズムの静力学的解析"バイオメカニズム. 15・. 77-87 (2000)
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[Publications] Hayashi Takafumi: "The Articular Disc Position Relative to the Mandibular Condyle in Patients with Skeletal Class III Malocclusion on MRI"Oral Radiology. 16・. 17-21 (2000)
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[Publications] Yamada Kazuhiro: "Relationship between frontal facial morphology and occlusal force in orthodontic patients with tempor omandibular disorder"J Oral Rehabil. 27・. 413-421 (2000)
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[Publications] Ken-ichi Itoh: "Functions of masseter and temporalis muscles in the control of temporomandibular joint loading-a static analysis using a two-dimensional rigid-body spring model"Frontiers Med Biol Engng. 10・1. 17-31 (2000)