1999 Fiscal Year Annual Research Report
咬合曲面構築法を用いた咬合面ラミネートベニア製作用CAD/CAMシステムの開発
Project/Area Number |
11671929
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 隆志 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20198211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 剛郎 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028757)
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Keywords | 咬合曲面 / 咬合面ラミネートベニア / CAD / CAM |
Research Abstract |
前歯部不正咬合を治療する際,歯列模型分析による病態の把握が必要となる.模型分析から得られる情報の中でも,歯列弓や咬合彎曲などの歯列形態は,顎口腔機能と関連しているため,不正咬合の形態と機能との関わりを明らかにする上で重要な手がかりとなる.近年では模型分析に用いる3次元計測装置が開発されているが,計測に長時間を要するため,臨床応用は困難であった. そこで,本研究では,最初に,歯列模型の3次元計測を高精度で短時間に行うため,ラインレーザおよびCCDカメラを用いた3次元計測装置を開発し,その性能を評価した.次いで,対照群として正常咬合群,前歯部不正咬合群として開咬群,過蓋咬合群,上顎前突群,反対咬合群の被験模型を選択し,開発した装置により3次元計測した.そして,前歯部不正咬合における歯列模型分析の指標を得るために,得られたデータから歯列弓や咬合彎曲を多項式により近似し,各前歯部不正咬合の形態的な特徴を定量的に分析した. その結果,新しく開発した装置は,臨床に十分実用できる時間,精度で歯列模型を計測できた.そして,本装置を用いた歯列模型分析により,典型的な前歯部不正咬合の歯列弓および前後的咬合彎曲の特徴が客観的に明らかとなった. 以上,本研究結果は,歯列形態の定量的な評価を可能とするものであり,前歯部不正咬合を有する患者の診査,診断および治療において有用であることが示唆された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kojima T.,Sohnmra T.,Wakabayashi K.,Nagao M.,Nakamura T.,Takashima F.,Takahashi J.And Maruyama T.: "Development of a New High-Speed Measuring system to Analyze the Dental Cust Form"Dental Materials Journal. 18・4. 354-365 (1999)
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[Publications] 中村隆志,孔俊樹,野中優憲,丸山剛郎: "グラスファイバーフレームを用いたクラウンブリッジの適合性に関する研究"歯科審美. 11. 349-353 (1999)
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[Publications] 出井庸喜,中村隆志,他: "新規 CAD/CAM システムによるオールセラミッククラウン補綴への臨床アプローチ"歯科審美. 12. 6-11 (1999)