1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671933
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安部倉 仁 広島大学, 歯学部, 助手 (30159454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中居 伸行 広島大学, 歯学部, 助手 (90284215)
浜田 泰三 広島大学, 歯学部, 教授 (50034244)
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Keywords | 顎機能 / 筋電図 / TMD / 非対称生指数 / 習慣性咀嚼側 / 咀嚼能率 / デンタルプレスケール / 生理的許容範囲 |
Research Abstract |
顎機能正常者、治療を必要する異常者の他、最も多いと考えられるのが両者の境界領域にいる人々であろう。いわゆる不正咬合を持っていたり、顎運動に異常があったり、筋電図所見に異常を認めても不都合がなく生活している人は多く、ある一つのことが異常であっても、他の機能がカバーして、異常が露見しないこともある。このことは、一つの診査だけで顎機能を評価することは不適切であるということを示唆している。顎機能を考察するにはできるだけ、多角的な評価を行い、これらの相互の関連性を評価するというアプローチの方法が必要である。 本研究では、以上の目的を達成するために第一段階として、まず、科研研究費の交付期間内に多数の被験者を対象として自覚的症状の調査および複数の客観的な診査を行い、相互の関連性について検討する。特に顎機能の異常と関連性が強いと考えられる非対称性の要素について詳細に検討する。 問診表による調査として、TMDに関する自覚症状(開口時痛、関節雑音、ブラキシズム)およびTMJscaleなど、さらに咀嚼嗜好側、利き側(利き手など)、咬合接触感覚(咬合違和感、咬合接触の自覚部位)、習癖や生活習慣(睡眠時間、入眠時の姿勢、スポーツなど)、心理テスト(CMI健康調査表)を行った。 診査器機による検査として、節電図診査(咀嚼リズム、クレンチング、安静時活動量、筋電図積分値、左右差の評価)、デンタルプレスケールによる分析(最大噛みしめ時、50%mvc噛みしめ時)、顎運動と下顎位分析(咀嚼運動、限界運動、下顎位)などを行った。その他の検査として咀嚼能率、顔面写真、触診、歯式、顎態模型、開口量、習慣性咀嚼側などの診査を行った。
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