1999 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症と楽器演奏に関する研究(その発症機序と予防法について)
Project/Area Number |
11671938
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
羽田 勝 徳島大学, 歯学部, 助教授 (00116849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布袋屋 啓子 徳島大学, 歯学部, 助手 (10243726)
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Keywords | 顎関節症 / 楽器演奏 / 大学生 / アンケート / 疫学的調査 |
Research Abstract |
1.アンケート調査 楽器演奏と顎関節症の関連性を検討するために好発年齢層である音楽学部の全学生約270名について,顎関節症状の有無や演奏する楽器の種類や演奏時間などについてアンケート調査を行った. また,顎関節症に関する歯科医学的情報,あるいは教育の有無やその程度が疫学的発症頻度に及ぼす影響を明らかにするために,歯科医学教育を受ける歯学部学生(360名)および医学教育を受ける医学部学生(210名)とそのような医学系の教育を受けることのない文化系学部学生(1120名)をアンケート対象に加え,顎関節症状の有無や楽器演奏の習慣など音楽学部と同様のアンケート調査を行った. 2.面接調査および画像診査 アンケート調査の結果,顎関節症が疑われる学生のうち協力の得られた一部の学生について面接調査を行い,アンケート調査の回答の信頼性の検証と顎関節の断層X線写真やMRIを用いた歯科的診査を行った. 回答の信頼性については,少数例の検討ではあるが,研究結果に重大な影響を与えるような特別の問題点はうかがわれなかった. 3.調査結果のデータベース化 アンケート調査と歯科的診査結果,特に断層X線写真やMRIの画像情報の適切なデータベース化を行うための予備的検討を開始した. 4.学会における発表 本年度のアンケート調査により得られた一部の結果(要旨下記)について,第12回日本顎関節学会において口演発表した. 学年進行とともに有症状者が増加し,反対に無症状者は減少していた.また,顎関節症状の発症率は,音楽学部や文化系学部の学生に比較して歯学あるいは医学教育を受けた学生において高い傾向が見受けられた.
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