1999 Fiscal Year Annual Research Report
生体力学的見地からの咬合因子と顎運動速度による顎機能障害の早期診断に関する研究
Project/Area Number |
11671951
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
笹原 廣重 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 孝親 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (90153808)
根本 君也 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (00050039)
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Keywords | 咬合音 / 高周波成分 / 顎運動軌跡 / 最大開閉口運動 / 速度変化 |
Research Abstract |
1.咬合音測定システムの改良:加圧量の設定については,一次加圧を弧状バネで行った後に微調整を行なう方式とした結果,設定時間が短縮できた。また,加速度ピックアップの固定はラバーホールドでは低周波成分の減衰が大きいことから減衰の少ない樹脂固定に変更した。従来のシステムではFFTアナライザに一次データを入力し波形処理する必要があったが,パソコン用波形データ収録ボードとプログラマブルな波形解析ソフトを用いたシステムに改良したことで100ks/sec以上の高速サンプリングと100MBの収録容量が確保できるようになり,咬合音だけでなく顎運動軌跡も含めた収録が可能となった。 2.咬合状態の検討:動的咬合状態に関する検討として健常群とクリック有雑音群を対象に咬合音の持続時間を検討したところ,健常群の持続時間は平均2msec,クリック有雑音群の持続時間は平均3msecで健常群に比べクリック有雑音群の持続時間が長く,咬合接触の同時性が低下している傾向がみられた。 3.顎運動速度の基礎的検討:被験運動としての最大開閉口運動の検討を行なったところ,1sec前後のリズミカルな最大開閉口運動が最も安定していた。健常群とクリック有雑音群を対象とした検討では,開口相での最大速度は健常群では平均370mm/sec,クリック有雑音群では平均330mm/secで,健常群に比べクリック有雑音群の最大速度が小さい傾向がみられた。 咬合音測定システムで顎運動軌跡の収録も可能になったことから,現在,顎運動のnotch様相の解析も行なえるようプログラムの検討を行なっている。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 岡本 康裕,斉藤 孝親,内田 貴之,大沢 聖子,宇田川 秀幸,梅田 宜承,佐藤 繁,笹原 廣重: "顎関節円板内方転位が顎運動に及ぼす影響-最大開閉口時の切歯点"日本口腔診断学会雑誌. 12巻2号. 699-700 (1999)