2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671957
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
飯沼 利光 日本大学, 歯学部, 助手 (10246902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森谷 良孝 日本大学, 歯学部, 助手 (30318456)
瀧澤 朋章 日本大学, 歯学部, 助手 (40291710)
祇園白 信仁 日本大学, 歯学部, 講師 (90153262)
土田 桂 日本大学, 歯学部, 助手 (00318453)
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Keywords | 在宅要介護高齢者 / インターネット / 訪問歯科診療 / コーディネーター |
Research Abstract |
本研究は,多くの疾病を有する在宅寝たきり要介護高齢者の歯科診療に際し,全身管理方法など専門的な知識あるいは具体的な診療術式について,地域歯科医師会と大学病院など高次医療機関とがインターネットなどのメディアを用い一体となり,共同にて安全かつ充実した医療の提供を,しかも地域差なしに行うための基礎的検討を目的としている.そしてこのシステムの充実は,いくつかの段階を経て行い,ステップ1として平成11年に,ハード面としてのチャート及び伝達手段としてのツールの検討,ステップ2として平成12年に,運用するためのシステムの検討を行った。さらに,日本大学歯科病院に来院した,全身疾患を有する患者を対象として大学内のLANを用い試験的な運用を行い,その有効性および活用性の検討を行った。本年度は,ステップ3として在宅寝たきり高齢者訪問歯科診療でのシステム本運用に備え,考え得るトラブルや今後必要となる改良点の洗い出しを行い,研究の包括を行った。その結果,診療の円滑化かつ効率化を図るためには,実際に訪問歯科診療を行う一次医療機関と,アドバイスを行う大学病院などの高次医療機関との間で,両者の調整役を果たすコーディネーターの存在が不可欠であり,しかもこのコーディネーターには訪問歯科診療経験を有する必要性があり,訪問歯科診療の特殊性や危険性に対し知識を有していることが絶対条件であることが明らかとなった。そして,その人材育成をいかに行うかが大きな課題であることを,第12回日本老年歯科医学会総会・学術大会にて報告した。今後は,本システムを在宅要介護高齢者訪問歯科診療を行っている日本全国の歯科医師あるいは歯科医師会に認知してもらい,広く利用してもらうためその有効性と活用性について広報活動をする必要性を感じている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 飯沼利光 他10名: "在宅要介護高齢者への効率的歯科診療に関する検討-インターネットを応用した訪問歯科診療システム-"老年歯科医学. 17巻・1号(予定). (2002)
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[Publications] 森谷良孝, 飯沼利光 他8名: "在宅要介護高齢者への効率的歯科診療に関する検討-訪問歯科診療協力歯科医師へのアンケート結果-"老年歯科医学. 17巻・1号(予定). (2002)