2000 Fiscal Year Annual Research Report
咬合力および咬筋の筋活動量と筋横断面積を指標とした咬筋機能の評価
Project/Area Number |
11671963
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Research Institution | AICHI-GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐久間 重光 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80271386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有地 淑子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60232063)
村上 弘 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50182100)
有地 榮一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
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Keywords | 咬筋 / 咬合力 / 筋活動 / 筋横断面積 |
Research Abstract |
本年度は,ボランティアの募集を行い,咬合力と咬筋の横断面積および筋活動量の同時記録を行った上で,この3者間の相関性について検討した,その結果を以下に示す. 【研究方法】被検者は,男性15名,女性15名の健常有歯顎者(平均年齢24±2.6歳)とした.測定は,最大咬みしめ時における咬合力,咬筋の筋横断面積と筋活動量および安静時における咬筋の筋横断面積の各項目について行った.分析は,咬合力,筋横断面積および筋活動量のそれぞれの相関性および筋横断面積を説明変数とした重回帰分析を行い関連性の強さについて検討した. 【結果】1.咬筋の横断面積と咬合力との相関性 咬みしめ時における咬合力と安静時および活動時の筋横断面積との相関係数は,それぞれ0.54(p値:0.0016)および0.52(p値:0.0027)であった. 2.咬筋の筋活動量と咬合力との相関性 咬みしめ時における咬合力と咬筋の筋活動量との相関係数は,0.11(p埴:0.59)であった. 3.咬筋の横断面積と咬合力および筋活動量との関連性の強さ 咬みしめ時における咬筋の筋横断面積を説明変数として分析を行ったところ,咬合力および筋活動量の標準化した回帰係数はそれぞれ0.49および0.24であった.また,安静時のそれを説明変数としたところ,回帰係数はそれぞれ0.46および0.28であった. 【まとめ】咬合力と咬筋の筋横断面積および筋活動量の相関性について検討したところ,筋活動量は他の2者との相関性が強くなく,筋横断面積は安静時の方が活動時よりも咬合力との相関性が強かった.したがって,咬筋機能の評価を行う際には,簡便性を加味して考えると,咬合力と安静時の横断面積を把握すればよいものと思われる.
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