1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671969
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
岡本 佳三 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (50084249)
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Keywords | 磁性合金 / 貴金属合金 / 鋳造用合金 / 物理的性質 / 機械的性質 / 吸引力 / 電子線マイクロアナライザー |
Research Abstract |
義歯固定に用いられる磁性アタッチメントのステンレス鋼製キーパーに替わる鋳造可能な磁性貴金属の開発を目的に6種類(70wt%Au-3.5wt%Ag-1.5wt%Cu-25wt%Co、67wt%Au-5.5wt%Ag-2.5wt%Cu-25wt%Fe、67wt%Au-4.1wt%Ag-1.9wt%Cu-25wt%Co-2wt%In、70wt%Au-2.1wt%Ag-0.9wt%Cu-25wt%Fe-2wt%In、67wt%Au-4.1wt%Ag-1.9wt%Cu-22wt%Co-3wt%Fe-2wt%Zn、3wt%Au-14wt%Ag-32wt%Co-1wt%In-2wt%Zn-48wt%Pd)の多元系貴金属系合金を試作し、融点、機械的性質、吸引力および鋳造組織を検討したところ、試作された6種類の貴金属合金はいずれも鋳造可能な磁性合金であった。硬さ、引張強さが最も大きかった合金はNo.2の合金(243Hv、337MPa)で、最も小さかったのはNo.4の合金(157Hv、265MPa)であった。No.5合金は試作合金の中で固相点、液相点が最も低い(970C、1035C)合金であったが、鋳造組織には最も多くの鋳巣が見られた。鋳造組織のEPMAおよびSEM観察からNo.6合金が、固相線温度:1148C、液相線温度:1192C、硬さ:197Hv、引張強さ:318MPa、伸び:14%、吸引力:415.0gfを持ち、鋳造組織も比較的均一で鋳造可能な磁性貴金属合金組成であった。
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