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1999 Fiscal Year Annual Research Report

口腔白板症における発癌機序の解析および治療法の確立

Research Project

Project/Area Number 11671971
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

斎藤 徹  北海道大学, 歯学部, 助手 (10178494)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 一三  北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70170305)
千葉 逸朗  北海道大学, 歯学部, 助手 (50250460)
進藤 正信  北海道大学, 歯学部, 助教授 (20162802)
Keywords口腔白板症 / 癌化 / 外科治療
Research Abstract

外科的治療法が口腔白板症の発癌率を低下させるか否かを検索した。対象は6ヶ月以上の経過観察(平均観察期間4年)が可能であった口腔白板症142例とした。初回生検時、高度の上皮異形成を示したもの7例、中等度の異形成を示したもの36例、軽度の異形成を示したもの48例であった。他の51例では異形成を認めなかった。これらの症例中、外科切除を施行したもの(外科切除群)75例、凍結外科を施行したもの(凍結外科群)12例、外科切除および凍結外科の双方を施行したもの(外科切除+凍結外科群)4例であった。また、外科的治療を施行しなかったもの(経過観察群)51例であった。
以上の症例中9症例(6.3%)で白板症が癌化し、癌化までの期間は3〜16年(平均7年)であった。外科切除群、凍結外科群、外科切除+凍結外科群および経過観察群の発癌率はそれぞれ1/75(1.3%)、3/12(25.0%)、1/4(25.0%)、4/51(7.8%)であった。外科切除群では経過観察群と比較して発癌率が低かったが、凍結外科施行症例(凍結外科群、外科切除+凍結外科群)では高い発癌率を示した。他方、高度、中等度、軽度の異形成を示した症例および異形成を認めなかった症例の発癌率はそれぞれ0/7(0.0%)、1/36(2.8%)、6/48(12.5%)、2/51(3.9%)であった。上皮異形質の程度と発癌率との間には明確な関連を認めなかった。
以上の結果から、口腔白板症の発癌を抑制するためには、外科切除が有効である可能性が示唆された。他方、軽度の異形成を示した症例および異形成を認めなかった症例でも癌化していることから、これらの症例においても発癌予防のための治療が必要であると考えられた。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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