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1999 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌の化学療法による腫瘍細胞のアポトーシス誘導の状態に基づいた効果判定法の開発

Research Project

Project/Area Number 11671975
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

森川 秀広  東北大学, 歯学部, 助手 (60302155)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森 士朗  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80230069)
Keywords口腔扁平上皮癌 / 癌化学療法 / 抗癌剤 / 病理組織学的効果判定 / アポトーシス / アポトーシス関連マーカー / 転移 / 生存率
Research Abstract

口腔扁平上皮癌(SCC)に対する癌化学療法によって,癌細胞が完全に死滅した大星・下里の分類のGradeIII,IV症例においては,化学療法が明らかに長期生存率の向上に寄与することが示されてきた.しかし,化学療法単独で腫瘍が組織学的に消失することは稀であり,大部分の症例ではGradeIIaあるいはIIb程度に止まっている.このような生存可能な癌細胞が残存している大多数の症例は,従来の病理組織学的判定基準からは無効とされ,化学療法が癌の生物学的性状に影響を与え,癌の浸潤・転移を抑制する可能性に関してはこれまで検討されていない.本研究では,抗癌剤による癌細胞のアポトーシスの誘導の有無を組織標本等を用いて検討し,そのアポトーシスの誘導の程度が,臨床的な化学療法の効果に相関するものかどうか,さらに,このような検討が化学療法の効果判定の指標になり得るかどうかを検討することを目的とする.H11年度では,アポトーシスを捉える方法としてのTUNEL法の検討,およびアポトーシス関連マーカーとしてのpRB,DDK4,Cyclin D1,p16,p53等のSCCにおける発現,さらに,SCCの増殖活性の程度を捉えるマーカーとしてのKi67等のSCCでの発現の検討を行った.その結果,TUNEL法は組織切片上でアポトーシスを捉える有用な方法ではあるが,組織の固定あるいは酵素処理等の条件,炎症性病変による影響,試薬の反応時間,温度,濃度等の様々な要因により,TUNEL陽性細胞の発現頻度が大きく異なることが明らかとなり,今後さらにTUNEL法の技術的な検討が必要かと思われた.また,アポトーシス関連マーカーの検討に関しては,免疫組織化学的手法に技術的に大きな問題は無かったが,SCC組織における陽性細胞は,均一に分布することは少なく,むしろ部分的に偏在する症例が多く認められたため,今後,上記マーカーの発現の定量的な検討には,統計学的観点からさらに検討が必要と思われた.

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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