第7番染色体に存在すると推測される口腔癌増殖抑制遺伝子のクローニング

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11671976
• Research Institution: Chiba University
• Principal Investigator: 鵜澤 一弘 千葉大学, 医学部, 助手 (30302558)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 白澤 浩 千葉大学, 医学部, 教授 (00216194) ; 鈴木 信夫 千葉大学, 医学部, 教授 (90111426) ; 丹沢 秀樹 千葉大学, 医学部, 教授 (50236775) ; 渡辺 俊英 千葉大学, 医学部, 助手 (10301095)
• Keywords: 染色体7q31.1-31.2 / LOH / RDA法 / differential display法

Research Abstract

染色体7q31.1-31.2領域にLOHか検出された同一患者の腫瘍組織と正常組織から重出・精製したDNAとRNAを用いて以下の実験を行った。
1) 正常と腫瘍両方のRNAそれぞれについて、RT-PCR法を用いたdifferential display法を行い、腫瘍組織にはないが、正常組織にはあるmRNAのcDNAを12種類得た。
2) 1)で得られた個々のcDNAをプローブとしてFish法を行い、染色体上で、7q31.1-3 1.2領域に由来するcDNAであることを選別・確認したが、上記12種類のcDNAの内に、目的とするcDNAが存在することを確信できなかった。
3) 別の患者のサンプルを用いて再度1)2)を繰り返し、候補となるcDNAを3種類得た。
4) 正常と腫瘍からのDNA両方共を使ったPCR法によるRepresentational difference analysis法(RDA法)により腫瘍組織にはないが、正常組織にはあるDNAの断片を増幅した。
現在、4)で得られたDNA断片を用いてFish法を行い、染色体上で、7q31.1-31.2領域に由来するDNAであることを選別・確認するとともに、3)で得られたcDNAとの相補性を検討している。