1999 Fiscal Year Annual Research Report
上顎洞底挙上術により造成された骨のインプラント支持能力に関する基礎的検討
Project/Area Number |
11672007
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
真鍋 真人 昭和大学, 歯学部, 講師 (30190557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油井 久美恵 昭和大学, 歯学部, 助手 (50317583)
角田 左武郎 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40112726)
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Keywords | 上顎洞挙上術 / チタンインプラント / 自家骨 / ハイドロキシアバタイト / 前頭洞 |
Research Abstract |
まず研究計画に沿って、実験動物の準備を行う。今回の研究では犬の上顎洞挙上術を行い、造成された骨のインプラント床としての機械的物性や、インプラントの支持能力を解明する事を目的としているが、予備実験で犬の上顎洞を確認したところ空隙が小さく、サイズ的にインプラントの埋入実験には向いていない事が確認された。そこで犬の解剖書で確認したところ、上顎洞より前頭洞のほうが大きな容積があり、同じ鼻腔に交通する副鼻腔の一つでほぼ同様な構造と機能を有していると考えられるので、今回は前頭洞に骨造成を行い、計画した実験を行うよう変更した。 ビーグル犬4頭の前頭部を剃毛後、皮膚切開を加えて皮膚骨膜弁を形成、両側の前頭洞前壁を露出させ、電気エンジンを用いて約10X20mmの大きさで開洞する。裏装している洞粘膜を破かないように剥離し、出来たスペースに骨移植材を緊密に填入する。骨移植材は(1)自家骨(下顎骨から採取し粉砕したもの)、(2)非吸収性HA、(3)吸収性HA、(4)自家骨+HAの4つのグループに分けてそれぞれ2か所ずつ填入した。現在は骨造成部の治癒を待っており今後は、オペ後6か月経過した時点で、骨造成部よりトレパネーションして組織標本作製のための試料採取後、チタンインプラントをそれぞれの骨造成部に2本ずつ埋入し、その後さらに6か月経過した時点でインプラントのトルク試験や非脱灰研磨切片の作成を行い、用いる骨移植材の種類で造成された骨にどのような違いが出るのかの検討を行っていく予定である。
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