1999 Fiscal Year Annual Research Report
口腔外科手術のための全静脈麻酔の検討-正常血圧者と高血圧者での比較
Project/Area Number |
11672010
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
一戸 達也 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (40184626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 譲 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085747)
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Keywords | ラット / 口腔領域侵害刺激 / 循環変動 / 高血圧 / 三叉神経 |
Research Abstract |
平成7年度の文部省科学研究費一般研究C「自律神経系の安定を目標とした口腔外科手術のためのよりよい全身麻酔の検討(課題番号07672189)」として、ウサギのオトガイ神経電気刺激による口腔領域侵害刺激の際に発現する循環変動に対して、各種の麻酔薬や鎮痛薬がどのような変動抑制効果を示すかを検討した。そして、各種の薬剤がそれぞれ特徴ある抗侵害作用を現すことを示し、日常臨床で行われている全静脈麻酔の有用性と今後の検討課題を明らかにした。その一方で、これらの薬剤の作用に関する正常血圧モデルと高血圧モデルでの比較検討が必要であると思われた。 今回の研究は正常血圧ラットと高血圧ラットとで口腔領域侵害刺激時の循環変動の差と、それに対する各種薬剤の変動抑制効果を比較検討することを目的としている。初年度には、正常血圧ラットを用いて口腔領域侵害刺激として適切な刺激法を検討し、ラットでのモデル製作を試みた。すでにラットでは頸骨神経や坐骨神経が神経電気刺激モデルとして利用されているが(SamsoEetal.:AnesthAnalg,1994,Ganjoo Pet al.:Anesth Analg, 1996)、口腔領域の神経電気刺激によって生じた循環変動を観察した報告はほとんどない。 現在は未だ予備実験中であるが、ラットの三叉神経各分枝、口腔軟組織または歯髄などを用いて適度な循環変動が生じる刺激条件を検索しているところである。次年度は適切な刺激条件を設定したラットのモデルを確立し、まず正常血圧ラットでの口腔領域侵害刺激時の循環変動と各種薬剤の作用について検討してゆきたい。
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