2001 Fiscal Year Annual Research Report
外科的矯正治療を必要とする反対咬合患者の構音障害とその構音訓練について
Project/Area Number |
11672033
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 悠子 北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30002364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 元義 北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90091446)
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Keywords | 不正咬合 / 構音障害 / 構音訓練 |
Research Abstract |
反対咬合患者の構音障害が、外科的矯正治療後どのような経過をたどるのかを明らかにする目的で、本年度は引き続き、外科的咬合改善手術を予定している症例と外科的咬合改善手術後の症例に言語検査と画像分析を行った。外科的咬合改善手術を行った後も構音に改善がみられなかった症例については構音訓練を行い、その経過を記録した。言語検査は昨年度と同様に「会話明瞭度と構音」について検査し、構音時の音声を録音するとともに、構音操作の際の舌や顎の運動をデジタルビデオに記録した。構音についての系統的な検査の結果、「側音化構音」「歯間音化構音」などが多く認められたが、いずれの構音障害についても本人の自覚の有無は様々であった。本人の自覚があり、構音訓練を希望した症例については構音訓練を行ったが、「歯間音」症例では、咬合が改善されているにも関わらず、下顎に連動して舌が出てしまう術前の癖が、静止時ではなく構音時に舌を出す症状として残存する症例が少なくなかった。舌の大きさというよりは構音操作としての運動回路の問題と推察される場合が多かった。「側音化構音」症例も含め、「構音の変化と形態の変化との関連を明らかにする」目的で、今後さらに検討する予定である。
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