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1999 Fiscal Year Annual Research Report

食品中の物質がう触および歯の修復機構に及ぼす効果の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 11672039
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

品田 佳世子  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60251542)

KeywordsStreptococcus mutans / キシリトール / ポリフェノール / in vitro
Research Abstract

【研究目的】 食品中の物質の中でS.mutansの生育や増殖に影響を及ぼすとの報告が多いキシリトールおよびポリフェノールに関して、in vitroでS.mutans数の経時的増減および培地のpHへの影響を検討した。
【方法】 S.mutans(10449株)を用い、キシリトール(10%)およびポリフェノール(緑茶抽出、0.5%)入りBrain-Heart-Infusion(BHI)液体培地を作成した。各培地10mlに対し0.1mlの菌液(10^5/ml)を注入し37℃にて72時間培養した。培養0.5、1、2、4、8、12、24、48、72時間においてpH(ORION)およびS.mutansの菌数(CFUs/ml)を経時的に測定した。
【結果】 S.mutansの菌数:対照のBHI培地においては培養24時間までは増加し、その後、減少傾向がみられた。ポリフェノール群は経時的に減少し、48時間後にCFUs/mlは0となった。キシリトール群は24時間までは対照群とほぼ同様の増加を示したがその後の減少は対照より顕著であった。
pHの変化:実験開始時のpHは7付近に調整した。対照とキシリトール群は培養12時間までは徐々に下がり、24時間後に急激な低下がみられ48時間以降は5.6付近で変化はみられなかった。ポリフェノール群では若干の低下はあったが72時間後も6.6と変化はあまりみられなかった。
【考察】 キシリトールに関しては本実験ではS.mutansの菌数の減少はみられずかえって増加を示した。これは対照と同様の増加であり、BHI液体培地中の牛Brainのブドウ糖(含有量不明)をS.mutansが利用したものと考えられる。キシリトールとブドウ糖が混在している場合、S.mutansはブドウ糖の方を利用したのではないかと考えられるが、ブドウ糖を除いたHeart-Infusion(HI)を用いた研究を行っている。また、ポリフェノールは静菌作用がみられたが、さらにキシリトールと混合した場合の効果を研究していく予定である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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