2000 Fiscal Year Annual Research Report
発育期の咬合の安定が全身の姿勢調節に及ぼす影響について-成人の比較について-
Project/Area Number |
11672060
|
Research Institution | NIHON UNIVERSITY |
Principal Investigator |
赤坂 守人 日本大学, 歯学部, 教授 (30059505)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 典子 日本大学, 歯学部, 助手 (30277462)
菊池 元宏 日本大学, 歯学部, 助手 (40277455)
中島 一郎 日本大学, 歯学部, 助教授 (90198078)
|
Keywords | 小児 / 咬合機能 / 姿勢 / 頭部動揺 / 重心動揺 |
Research Abstract |
咬合変化が姿勢調節,とくに頭部動揺に対しどのように影響するかを検討する目的で,成人10名(平均年齢27歳1ヵ月)とHellmanのIIA期の小児10名(平均年齢4歳7ヵ月)を被験者に菊池の下顎運動6自由度測定装置を改良した3次元頭位測定装置を用いて頭部動揺を測定した。咬合変化は,安静位および被験者の口腔内にスプリントを装着することにより設定した両側咬合,片側咬合の3種の下顎位を設け,各下顎位の頭部動揺を立位・座位のそれぞれにて測定した。その結果,以下の結論を得た。 1.立位において,成人群では,安静位に比べ両側咬合の頭部動揺は,有意に減少し,片側咬合で有意に増大した。小児群では,安静位に比べ両側咬合および片側咬合のいずれも頭部動揺は,有意に減少し,両側咬合と片側咬合の間には有意差は認められなかった。 2.座位において,成人群では,安静位と両側咬合間での頭部動揺は,有意差は認められず両側咬合で減少する傾向が示されたが,片側咬合では有意に増大した。小児群では,各下顎位とも有意差は認められなかった。 3.小児群の頭部動揺は,いずれの下顎位でも,成人群に比べ,立位・座位ともに有意に大きかった
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 高橋康男,由井公貴,駱嘉鴻,菊池元宏,中島一郎,赤坂守人: "小児の咬合機能が姿勢に及ぼす影響について-第1報 頭位測定システムの精度及び被験者による再現性の検討-"小児歯科学雑誌. 38. 857-864 (2000)
-
[Publications] 高橋康男: "咬合変化が姿勢制御に及ぼす影響について-頭部動揺を指標にして-"日大歯学. 75. (2001)