2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672064
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Research Institution | KANAGAWA DENTAL COLLEGE |
Principal Investigator |
浜田 作光 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (60218534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 康 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20139562)
熊坂 純雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10161697)
進士 久明 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (00147993)
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Keywords | 吸指癖 / おしゃぶり / 習癖 |
Research Abstract |
我々は、保護者に吸指癖に対し、中止しようとせず適切な親子関係を構築することで、吸指癖は減少した。しかし、十数名を対象とした研究では、研究対象に偏り生じていると考えられる。多くの母集団を対象とした検討を行い、習癖発現の初期の対応方法の確立を目的とした。 (1)平成7年以前に出生し、特別な指導を受けていない群については、データ入力完了。(2)平成8年度保健指導群についてはデータ入力完了。(3)平成9年度保健指導受診し、妊産婦に対する講話、各年度のアンケートのデータ入力完了。(4)平成10年度保健指導受診し、改善した群のデータ入力完了。 1.アンケート調査の進行状況:36000人にアンケート調査と問診を全て完了した。 2.問診項目の検討状況:習癖の開始時期、哺乳の状況、生活の変化、いつ行うか、その他の習癖の状況、家族の構成、おしゃぶりの使用目的、中止法方、おしゃぶりの種類等である。それぞれについて統計解析を行い、最終的な結果の検討を終了した。 3.結果の発表:2000年6月(札幌)第38回小児歯科学会にて口頭発2000年11月(上海)第2回アジア国際小児歯科学会にて発表2001年2月European Journal of Oral Scienceに投稿中2001年3月Community Dentistry Oral Epidemiologyに投稿予定 4.結果の概略:おしゃぶりの対応方法:吸指癖の防止効果が認められた。途中で使用を中止した場合、吸指癖に移行する者が認められ、使用を開始した場合、1歳6か月までは使用し、その後2から3日完全に使用を中止することで、吸指癖の移行もなく比較的容易に中止できた。吸指癖の対応方法:低年齢で吸指癖が始まった場合、保護者が中止しようと試みない場合は、早期に認められなくなるが、中止を試みた場合は、42か月齢以降も吸指癖が継続していた。保護者には中止を試みて怒ったり脅したりしないよう指導が大切であった。また、可能な限り情緒の発達を助けるため、小児とのスキンシップを確保し、小児の精神的な安定を図ることが重要であった。
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