1999 Fiscal Year Annual Research Report
可動型パノラマX線撮影装置のデジタル化と新しい個人識別システムの研究
Project/Area Number |
11672065
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
山本 伊佐夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30277917)
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Keywords | (1)法医歯科学 / (2)個人識別 / (3)可動型パノラマX線撮影装置 / (4)大規模災害 / (5)検屍 / (6)デジタルX線 |
Research Abstract |
可動型パノラマX線撮影装置(LPX7007・朝日レントゲン工業)を1台購入した。神奈川歯科大学付属病院放射線科にてLapix7007の試写を乾燥頭蓋骨、ファントーム及び生体ボランティアを対象に行なった。パノラマ撮影した結果、検屍上または臨床診断上十分な画像が得られた。乾燥頭蓋骨の場合、最低の60KVで撮影しても線量オーバーであったので、鉛フィルターが必要であることがわかった。一方、体格のいい骨の緻密な成人男子の場合、70KVでも若干線量不足に思われた。さらに感度の良い増感紙への変更が必要である。 神奈川歯科大学解剖室にて、Lapix7007で水死体と腐乱死体のX線撮影を行った。いずれも鮮明な画像が得られた。デンタル撮影では不可能な死後硬直死体や凍結状態の死体も撮影したが、パノラマ撮影では問題なかった。ただし、肩が上がった状態の遺体撮影、カセッテが肩に接触することがある。位置付けをできるだけ下方に設定できるよう変更する必要がある。頭部の固定がしっかりと容易にできるよう変更する。消毒が容易にできるよう、できるだけビス等が表面に露出しないよう変更する。 Lapix7007のデジタル化開発に着手した。外形は大幅に変更しないで、従来のフィルムカセッテホルダーにCCDセンサーを埋入したカセッテを装着できるようにする。CCDセンサーからのケーブルは回転軸に這わせるようにする。設計の段階では、Lapix7007のデジタル化は可能であることがわかった。
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