2000 Fiscal Year Annual Research Report
歯科衛生士学校生に対して修学期間を通して継続的にAIDS教育を行った場合の効果
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11672070
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
石津 恵津子 朝日大学, 歯学部, 助手 (70279933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 晃子 朝日大学, 歯学部, 助手 (90173278)
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Keywords | 歯科衛生士学校生 / AIDS教育 / コホート調査 |
Research Abstract |
目的:歯科衛生士専門学校に入学した生徒に対して、課程を終了し卒業するまでの期間、系統的かつ継続的にAIDS教育を行い、その効果を評価してAIDS教育に対する具体的指針を得る。 方法:1年生時に講義形式のAIDS教育を実施した専門学校2校(A校53名,B校49名)と対照校1校(C校45名)の入学時点(1回目)と臨床実習前-AIDS教育後-(2回目)の調査結果を用い、AIDS教育実施校と対照校との比較、およびAIDS教育実施校の学校間比較を行い、講義形式によるAIDS教育の効果について検証した。臨床実習終了後に3回目の調査を行った後、A校およびB校についてはさらに、ロールプレイによる教育(A校)と講義形式による教育(B校)を行い、4回目の調査を行った。 結果および今後の予定:1回目と2回目の調査を比較した結果、AIDS教育実施校と対照校では、AIDSに関する一般的な意識の変化に差はみられなかったが、歯科に関する意識では変化した項目に差が認められた。知識量はAIDS教育実施校で増加したが、対照校では増加しなかった。よって、講義形式によるAIDS教育では、知識量を増加させることはできるが、意識の変化は一様でないことが示唆された。また、A校とB校を比較した結果、意識および知識の変化に同様の傾向が認められ、講義形式によるAIDS教育を行うことで、一定の効果が得られることが確認された。13年度には、3回目の調査結果から臨床実習による影響を評価するとともに、A校とB校の4回目の調査結果を比較し、ロールプレイによる教育と講義形式による教育の効果について分析し、発表したいと考えている。
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