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1999 Fiscal Year Annual Research Report

Wittig転位反応を用いる生理活性物質の合成研究

Research Project

Project/Area Number 11672121
Research InstitutionHoshi University

Principal Investigator

津吹 政可  星薬科大学, 薬学部, 講師 (90163865)

KeywordsWittig転位 / フリルメチルエーテル / 生理活性ステロイド / エクジソン / ウィザノリド / ブラシノリド / 海産性ステロイド / 合成研究
Research Abstract

生理活性ステロイド類は比較的複雑な側鎖部分を有するとともにその側鎖部分が生理作用発現に重要な役割を果たすことが知られている。これらの合成においては官能基の立体選択的な導入を含めた側鎖部分の構築法の確立が重要な課題となる。本研究においては、2-フリルメチルエーテル類のWittig転位を鍵反応に用いた生理活性ステロイド類の側鎖部分の立体選択的構築法を検討したところ、エクジソン、ウィザノリド、ブラシノリド及び海産性ステロイドの側鎖部分の20及び22位の立体化学を含めた骨格合成に成功した。すなわち、(17E)-16α-フルフリルオキシ-6β-メトキシ-3α、5-シクロ-5α-プレグ-17-ネンをWittig転位に付すと、反応は立体選択的に進行し、(20S、22S、23Z、25Z)-23、26-エポキシ-22-ヒドロキシ-6β-メトキシ-3α、5-シクロ-27-ノル-5α-コレスタ-16、23,25-トリエンを与えた。一方、幾何異性体である(17Z)-16α-フルフリルオキシ-5α-プレグ-17-ネン誘導体からは20-エピ体である(20R、22S、23Z、25Z)-23,26-エポキシ-22-ヒドロキシ-6β-メトキシ-3α、5-シクロ-27-ノル-5α-コレスタ-16,23,25-トリエンが生成した。(20S、22S、23Z、25Z)-ステロイドは脱皮ホルモンであるエクジソン及び抗腫瘍活性を有するウィザノリドに容易に誘導できる。これに対して、(17E)-及び(17Z)-16β-フルフリルオキシステロイドを転位反応に付すと、それぞれ(20R、22R、23Z、25Z)-及び(20S、22R、23Z、25Z)-23,26-エポキシ-22-ヒドロキシ-6β-メトキシ-3α、5-シクロ-27-ノル-5α-コレスタ-16,23,25-トリエンが生成した。(20S、22R、23Z、25Z)-ステロイドは植物生長ホルモンであるブラシノリドに変換できる。また、(20R、22R、23Z、25Z)-体からは海産性ステロイドの合成も可能と考えられる。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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