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2001 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚へのUV-B照射によるグルタチオン S-トランスフェラーゼ分子種の発現誘導機構

Research Project

Project/Area Number 11672188
Research InstitutionTokyo University of Pharmacy and Life Science

Principal Investigator

平塚 明  東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (20165179)

KeywordsグルタチオンS-トランスフェラーゼ / 4-ヒドロキシ-2(E)-ノネナール / グルタチオン抱合 / 立体選択性 / 脂質過酸化 / モルモット / ラット / 肝
Research Abstract

本年度は、生体内における4-HNEエナンチオマーの解毒機構の解明の一環として、生体内に種々存在するGSTアイソフォームによる4-HNE-GSH抱合反応の立体選択性を明らかにすることを第一の目的とした。また、この4-HNEの解毒反応の種間差について検討する目的で、モルモット肝における4-HNE-GSH抱合反応の立体選択性についても併せて検討を加えた。その結果、下記の1)-4)を初めて明らかにすることができた。
1.ラット肝可溶性画分から単離・精製された7種類の主要GST分子種の4-HNE-GSH抱合解毒反応の立体選択性は、全て4(S)>4(R)であったが、腎可溶性画分から単離・精製されたrGSTP1-1には立体選択性が認められなかった。中でもrGSTM2-2分子種が最大の立体選択性((S)/(R)=6.3)を示した。
2.モルモット肝可溶性画分における4-HNEエナンチオマーの解毒反応は、速度論的解析(Vmax/Km)から、GSH抱合反応>NAD依存的酸化反応の順に低下し、その立体選択性は、前者で4(S)>4(R)、後者で4(R)>4(S)であった。また、4-HNEエナンチオマーは、モルモット肝ではラットと異なりNADH依存的な還元反応を受けなかった。
3.モルモット肝ミクロソームならびにミトコンドリア画分における4-HNEエナンチオマーの解毒反応は、NAD依存的な酸化反応のみで、その立体選択性は4(R)>4(S)であった。また、両画分における解毒反応の寄与率は、上記GSH抱合解毒反応の約1/20であった。
4.モルモット肝の4-HNE-GSH抱合は、4種類の主要GST分子種(gpGSTA1-1、M1-1、M1-2、およびM1-3)により行われ、その立体選択性はラット分子種と同様、全て4(S)>4(R)であった。また、これら分子種の解毒抱合反応の寄与率は、Vmax/Kmならびにそれら分子種の肝中存在量よりgpGSTM1-1が最大で、ついでA1-1>M1-2>M1-3の順であることが併せて明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hiratsuka, A.: "(S)-Preferential detoxication of 4-hydroxy-2(E)-nonenal enantiomers by hepatic glutathione S-transferase isoforms in guinea-pigs and rats"Biochemical Journal. 349. 237-244 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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