2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672232
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
平岡 昇 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (00025701)
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Keywords | 植物組織培養 / 薬用植物 / 遺伝子源保存 / 冷蔵保存 / オケラ属植物 / レモングラス / チョウセンアサガオ |
Research Abstract |
冷蔵培養シュートから復元したクローン薬用植物の植物学的評価並びに含有成分の母植物との定性的・定量的同一性に関する化学的評価を行うことにより,薬用植物のin vitroにおける保存法としての培養シュート冷蔵法の信頼性と汎用性を証明することを目的として本研究を実施して、以下の結果を得た。 1 培養シュートのミクロ繁殖 前年度にシュート培養を確立したオケラ属(キク科)、レモングラス属(イネ科)、チョウセンアサガオ属(ナス科)植物のミクロ繁殖を行って冷蔵保存実験に供給するシュートを得た。 2 冷蔵実験 上記によりミクロ繁殖したオケラ(3)、オオバナオケラ(1)、ホソバオケラ(5)、チョウセンオケラ(1)、シナオケラ(1)、レモングラス(1)、コダチチョウセンアサガオ(1)の培養シュート(かっこ内は系統数)の冷蔵を開始した。オケラ属植物は、5℃で保存を開始し、2年後に再培養して生存率を確認する予定である。レモングラスは熱帯原産であるので5℃の他に10と15℃でも保存した。3ヶ月間の保存結果では、5℃ではすべて枯死し、10℃および15℃ではすべて生存した。なお、光の有無は生存率に影響しなかった。 3 栽培試験:オオバナオケラおよびナス科ハシリドコロの冷蔵シュートから復元した植物を圃場またはプランターで引き続いて栽培した。 4 評価の実施 栽培しているハシリドコロについては、今年の春に形態を比較し、夏に成分組成の評価を実施予定である。
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