2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672243
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Research Institution | University of Tokushima |
Principal Investigator |
久繁 哲徳 徳島大学, 医学部, 教授 (40145123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 貴文 徳島大学, 医学部, 助手 (60268068)
三笠 洋明 徳島大学, 医学部, 講師 (70150373)
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Keywords | 糖尿病 / 疾病管理 / 経済的評価 / 生活の質 / 費用 / 根拠に基づく医療 |
Research Abstract |
糖尿病の効率的な健康サービスの戦略を確立するために,疾病管理による評価を実施した。今年度は、糖尿病の健康サービス戦略について、生涯に渡る健康利益と費用を評価し、それに基づき経済的効率の検討を行った。 1)糖尿病の疾病経営管理の中核となる2型糖尿病の合併症予防について評価した結果、強化インスリン療法は通常療法に比べて、生存年が1.3年長く,しかも生活の質で調整した生存年(QALY)でも1.9年優れていることが推定された。一方,費用は3400万円削減できることが認められた。したがって,強化インスリン療法は,通常療法に比べて優勢(dominant)であった。また、SU剤による強化療法も、通常療法に比べ生存年とQALYが延長し、費用が減少することが認められ、優性であった。 2)地域における糖尿病(2型)スクリーニングの有効性と経済的効率について検討を行った結果、スクリーニングの開始年齢が40歳の場合,生存年を1年延長するのに要する費用は,毎年,5年ごと,1回のみ実施で,それぞれ1,844万円,1,825万円,1,603万円であった。QALYを1年延長するのに要する費用は,それぞれ957万円,954万円,805万円であった。この結果は,スクリーニング実施の中等度の根拠を示すものであった。 3)糖尿病患者における微量アルブミン腎症スクリーニングは、ACE阻害薬による早期治療により、透析導入率が半減し、QALYは0.43年の増加することが認められた。また、網膜症スクリーニングでは、2年毎,1年毎,半年毎のスクリーニングにより、QALYが0.007、0.11、0.87延長することが推定された。これらは、いずれも早期スクリーニングによる合併症予防が効果的であることを示している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Wake N: "Cost-effectiveness of intensive insulin therapy for type 2"Diab Res Clin Pract. 48. 201-210 (2000)
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[Publications] 久繁哲徳: "Evidence-based Medicine (EBM)の考え方"臨床医薬. 16. 1721-1741 (2000)
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[Publications] 久繁哲徳: "根拠に基づく医療,4:EBMと医療経済"あいみっく. 21. 10-14 (2000)
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[Publications] 久繁哲徳: "EBM(根拠に基づく医療)の実践に向けて"東京女子医大誌,. 70. 294-299 (2000)
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[Publications] 久繁哲徳: "根拠に基づく保健医療の実践に向けて"四国公衛誌. 45. 161-162 (2000)
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[Publications] 久繁哲徳: "根拠に基づく医療,3:EBMの有効性"あいみっく. 21. 15-20 (2000)