1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672286
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
加瀬 良一 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20150203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新本 美智枝 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20216237)
桜庭 均 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (60114493)
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Keywords | ファブリー病 / α-ガラクトシダーゼ / リソソーム / 酵素補充療法 |
Research Abstract |
1)α-ガラクトシダーゼcDNAを組み込んだ改変体酵母の作製 酵母(Pichia pastoris)遺伝子相同組み換えベクター(アルコール酸化酵素プロモーターを持う分泌型)に、α-ガラクトシダーゼcDNAの挿入をおこなった。遺伝子相同組み替え操作に続くクローニングにより、α-ガラクトシダーゼcDNAを遺伝子にもつPichia株を得た。この場合、コロニーのピック・アップ、それに続く小スケールの増菌培養をおこない、培地中に発現したα-ガラクトシダーゼ活性を蛍光基質により特定した。 また、細胞による取り込み効率を規定すると考えられる糖鎖改変と並行して、α-ガラクトシダーゼC末端に、細胞接着分子インテグリン・ファミリーに対する結合リガンドであるトリペプチド・タグ(Arg-Gly-Asp)を付加した改変体の作製もおこないつつある。 2)改変体酵母によるα-ガラクトシダーゼの大量発現と精製法の確立 クローニングにより得られた、組み換え体Pichia株の大量の培養をおこない、発現α-ガラクトシダーゼの簡便な精製法を確立した。 3)細胞添加による取り込みの検索 発現により得られたα-ガラクトシダーゼを用い、ファブリー病患者由来の培養ヒフ線維芽細胞(酵素欠損)による取り込み効率の検討を進めている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Utsumi , K.: "Urinary excretion of the nitronectin receptor (integrin α_vβ_3) in patients with non-insulin dependant diabetes"Clin. Exper. Nephr.. 1. 41-45 (1999)
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[Publications] Utsumi, K.: "Urinary excretion of the nitronectin receptor (integrin α_vβ_3) in patients of Fabry disease"Clin. Chim. Acta. 279. 55-68 (1999)
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[Publications] Sakuraba, H.: "GM2 gangliosidosis AB variant : Clinical and biochemical studies of a Japanese patient"Neurology. 52. 372-377 (1999)
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[Publications] 桜庭均: "Fabry病の不全型-特にその心型について"Annual Review神経. 268-279 (1999)