2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672300
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
荒木 弘一 琉球大学, 医学部, 教授 (40040604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲本 和美 琉球大学, 医学部, 助手 (30244338)
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Keywords | dendritic cell / CD34 / GM-CSF / IL-3 / SCF / CD11c / CD83 / CDw123 |
Research Abstract |
樹状細胞(DC)はT細胞に対して強力な抗原提示能を有する細胞である。形態学的には特徴ある原形質突起を有し、大食細胞活性を持ち、MHC Class II並びに共刺激分子を持っている。未熟DCは小型で蛋白処理能力を有し、成熟DCは大型でT細胞刺激能が強い細胞といえる。 さて、臍帯血をサイトカイン(GM-CSF,SCF,IL-3)を添加して培養すると、DCを示すマーカーCD1aは3週間まで増加し、CD83,CD11c,CDw123も徐々に増加し、4週間後に最高に達した。すなわち新鮮臍帯血ではCD83^+細胞数は1.9±1.1x10^5/ml,CD1a^+細胞数は0.3±0.2x10^5/ml,CD11c^+細胞数は23.2±11.5x10^5/ml,CDw123^+細胞数は19.6±10.1x10^5/mlであった。培養3週間後にはCD83^+細胞数は9.2±5.2x10^5/ml, CD1a^+細胞数は9.8±9.3x10^5/ml, CD11c^+細胞数は23.2±11.5x10^5/ml, CDw123^+細胞数は19.6±10.1x10^5/mlであった。 次いで、増加したDCを使ってin vitroで腫瘍免疫を誘導する実験を行っているが、今のところ、未だ出来上がっていない。臍帯血の細胞は機能的には未熟であるのかもしれない。 他方、マウスを用いた実験系でP388とDBA/2を使って腫瘍免疫を誘導しているが、P388の腫瘍抗原をいかに認識させるかが問題である、次年度もこれらの問題について研究を進める予定である。
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Research Products
(1 results)