1999 Fiscal Year Annual Research Report
フローサイトメトリーを用いた、活性化血小板検出法の基礎ならびに臨床的研究-特に、睡眠時無呼吸症候群患者への応用-
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11672309
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
安藤 泰彦 東海大学, 医学部, 教授 (50051470)
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Keywords | 活性化血小板 / フローサイトメトリー / 睡眠時無呼吸症候群患者 / PAC-1 / CD62P |
Research Abstract |
フローサイトメトリーを用いて活性化血小板表面に出現してくるフィブリノゲンレセプター(PAC-1)とα顆粒膜糖蛋白(CD62P)を抗原特異的モノクローナル抗体を用いて検出した。本年度は、下記のごとく基礎的検討をおこなった。1)抗凝固剤の検討-血小板の研究において採血時の活性化と関連して抗凝固剤の選択は重要である。本法では、3.1%クエン酸血とACD血では血小板活性化に有意な差が認められなかったので3.1%クエン酸1/10容真空採血管による採血法を用いた。また、EDTA血、アルガトロバン血は、活性化血小板検出には不適であった。2)全血とPRP-PRPサンプルは、遠心という操作が加わることにより活性化血小板が、より多く出現していた。また、全血には存在する側方散乱光(SSC)の大きい領域群がPRPサンプルでは消失していた。3)採血所要時間の検討-採血時、針を刺してまま1分経過するとPAC-1が陽性化し、その後正常化した。4)サンプル放置時間の検討-採血後30分経過するとPAC-1陽性血小板が増加し、1時間後には、さらに抗CD62P陽性血小板が増加した。今後は臨床応用として睡眠時無呼吸症候群患者において血小板活性化の有無を検計する。
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