2000 Fiscal Year Annual Research Report
フローサイトメトリーを用いた、活性化血小板検出法の基礎ならびに臨床的研究-特に、睡眠時無呼吸症候群患者への応用-
Project/Area Number |
11672309
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
安藤 泰彦 東海大学, 医学部, 教授 (50051470)
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Keywords | フローサイトメトリー / 活性化血小板 / CD62P / 睡眠時無呼吸症候群 / PAC-1 |
Research Abstract |
睡眠時無呼吸症候群(SAS)においては、脳梗塞(CI)および虚血性心疾患(IHD)の高頻度の合併が知られている。そこで、CI、IHD合併の病態を解明する目的で、動脈血栓形成に主要な役割を演じている血小板の活性化の有無をSAS患者において、FACScanを用いて、活性化血小板の検出を行った。 臨床研究は東海大学呼吸器内科(小野容明講師)との共同研究により、呼吸器内科を受診したSAS患者の正中静脈から2シリンジ法にてクエン酸血を採取し、その2.5μlを、あらかじめ用意したFluorescein isothiocyanate(FITC)標識PAC-1(0.1μg/ml)、Phycoerythrin(PE)標識MoAb-CD62P(1.5μg/ml)、Peridinin chlorophyll protein(PerCP)標識MoAb-CD61(6.0μg/ml)(以上BD社)、各10μlの入った5mlポリスチレンチューブ(Falcon社)に添加した。これらは、15分間暗所で反応後1%CELL-FIX(BD社)500μlを添加した冷暗所で2時間以上固定した。標識された血小板は、FACScanフローサイトメーター(BD社)にて測定し、解析はBD Application(BD社)にて行った。また陰性コントロールとして、PE標識マウスIgG(BD社)とPAC-1のコントロールにフィブリノゲン・レセプターのブロックペプチドであるテトラペプチド、arginine-glycine-aspartic acid-serine RGDS 5mg/ml(Sigma社)10μlを同時に加え同様に反応させた。その後は、フローサイトメトリーにて測定、および解析を上記方法で行った。その結果、SAS患者の血小板では2種類の血小板マーカーPAC-1結合およびCD62P発現とも有意に増加し(p<0.0001)、血小板の活性化が証明された。
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