2000 Fiscal Year Annual Research Report
ペニシリン耐性肺炎球菌の疫学および病原性に関する基礎研究
Project/Area Number |
11672311
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
賀来 満夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40224357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 甚五郎 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50056701)
金光 敬二 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (90277971)
石井 恵子 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (00291253)
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Keywords | 肺炎球菌 / ペニシリン耐性 / pneumolysin / neuraminidase / 病原因子産生 / 吸着性 |
Research Abstract |
1)ペニシリン耐性肺炎球菌の肺上皮細胞への吸着性についての基礎的解析 ペニシリン耐性肺炎球菌の肺上皮細胞への吸着性について検討を行い、ペニシリン感受性菌との比較検討を行った。耐性株と感受性株での吸着性の有意の差異は認められなかったものの、菌株間においては吸着性の差異が認められた。 2)各種蛋白阻害薬・DNA合成阻害薬を用いたペニシリン耐性肺炎球菌の感染発症予防に関する実験モデルの確立 各種薬剤の数段階に設定したsub-MIC濃度を添加した液体培地でペニシリン耐性肺炎球菌を一定時間培養し、菌数の変化を確認するとともに、培地中に分泌された各種病原因子(pneumolysin・neuraminidaseなど)の産生性を検討した。 β-ラクタム系薬剤添加では病原因子産生性の変化は認められなかったものの、マクロライド系薬剤、テトサイクリン系薬剤の添加によりpneumolysin産生性の低下が認められていた。
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