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1999 Fiscal Year Annual Research Report

成人T細胞白血病におけるレチノイド応答性について

Research Project

Project/Area Number 11672316
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

小野 順子  福岡大学, 医学部, 教授 (40108692)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田村 和夫  福岡大学, 医学部, 教授 (60145422)
鈴宮 淳司  福岡大学, 福岡大学, 病院・講師 (70206556)
Keywordsレチノイド / 成人T細胞白血病 / アポトーシス
Research Abstract

ATL細胞のレチノイド応答性の検出系の確立及びレチノイド抵抗性の究明のため、まず本年は、ATL細胞株において3種のレチノイン酸(RA)異性体の細胞増殖抑制作用とその機序の解析を試みた。IL-2依存性ATL細胞株(KK1)の培養液中に10^<-6>MRA(ATRA,9-cis-RA,13-cis-RA)を添加した。DNAの断片化はFACSにて測定した。細胞周期及びアポトーシス関連タンパク質はWesternblotにより検出し、caspaseの活性は蛍光基質を用いて測定した。3種のRAはいずれもATL細胞株のG1期停止及びアポトーシスを誘導した。この時、Bcl-2、Baxおよびcaspase-1の活性には変化が見られなかったが、Bcl-xの減少とcaspase-3、-6の活性化が認められた。また、IL-2依存性ATL細胞においてIL-2除去により誘導される増殖抑制及びアポトーシスと、RAにより誘導される場合との相違について検討した。IL-2依存性ATL細胞株をIL-2非添加の培地中にて培養後、上記と同様にして検討を行った。本ATL細胞はIL-2非添加では、培養時間とともにG1期停止がみられ、その後アポトーシスが誘導された。G1期停止にともない誘導されるCDKインヒビターは、RAのときと異なりによりp27(Kip1)であった。このときCaspase-3が活性化されており、この量的減少にはCaspaseの活性化の関与が示唆された。これらのATL細胞の細胞死に関する知見をもとにさらに来年度は患者末梢血からのATL細胞の分離及びそれを用いた解析を中心に行う予定である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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