2001 Fiscal Year Annual Research Report
慢性病児の家族支援のためのアセスメント用具開発と看護介入指針の試作-家族長期ケアモデルの臨床応用に向けて-
Project/Area Number |
11672326
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Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
村田 惠子 神戸大学, 医学部, 教授 (90105172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内 正子 神戸大学, 医学部, 助手 (20294241)
小野 智美 神戸大学, 医学部, 助手 (70304110)
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Keywords | 慢性的な健康障害児 / 家族支援 / アセスメント質問紙 / ケアニーズアセスメント指標 / 看護介入指針 / 医療的ケア |
Research Abstract |
本研究は先行研究で試作した慢性病児を療育する家族に対する長期的・組織的支援を示唆する家族長期ケアモデル(Hymovich's モデルの修正)の臨床応用として、アセスメント用具の開発と看護介入指針の試作を目的とした。 最終年度である平成13度は、改定したアセスメント質問紙を用いて、医療施設に通院し、養護学校に通学する慢性的な健康障害を持つ小児(医療的ケアを要する児を含む)を療育する家族(88家族:118人)に対して調査を実施した。また、このデータの統計的解析および自由記述による家族の反応の分析、面接および看護相談の結果から、本質問紙の妥当性・信頼性と使用の可能性および有効性を確認した。 次いで、このデータに基づき、8要素(病児および家族背景、家族の病いに対する捉え方、家族ストレス認知、家族対処、家族資源と強み、ケア提供者の疲労度、家族機能、子どものQOL)からなるアセスメント質問紙とケアニーズのアセスメント指標を確定した。さらに事例の分析を加え、家族発達段階別(育児期・教育期)および医療的ケアを必要とする小児を養育する家族用の看護介入指針を検討した。 現在、改定アセスメント質問紙、ケアニーズアセスメント指標および看護介入指針を病院の小児外来および養護学校通学児の家族相談に適用し、その有効性と適用範囲の検討中である。 併せて、本研究の成果報告書を作成中である。
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