2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672330
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
野島 良子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30100655)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤井 信江 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30303788)
本田 育美 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30273204)
安藤 光子 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50283552)
冨川 孝子 広島大学, 医学部, 教授 (30155551)
降田 真理子 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80314144)
|
Keywords | 看護診断能力 / 新人臨床ナース / 発話思考法 |
Research Abstract |
【研究目的】新人臨床ナースの看護診断能力の開発を促進するための適切な指導法を考案するうえで裏付けになる基礎的データを得るために、看護診断能力の最初期形成過程の構造とその構成要素を明らかにする。 【研究方法】情報処理理論に基づいた発話思考法(Talk Aloud)を用いた。 【被験者】看護系大学を卒業して総合病院で看護の実務に就いているナースのうち、研究目的に賛同し協力を承諾した実務経験1年未満(10名)、2年未満(10名)、3年未満(9名)の者、合計29名を被験者の勤務する施設の看護部門責任者を通して抽出した。 【手順】被験者の勤務する施設の近くに静かな個室を確保し、研究代表者等が先行研究(平成8年度-10年度文部省科学研究補助金:課題番号8672679)において妥当性と安定性を検証した3つの事例尺度を用いて、平成12年8月から10月の間にTalk Aloudを実施した。回答内容は全て録音したうえで逐語的に転記し、Narayan&Corcoran-Perryのプロトコル分析の枠組みを用いて、回答者別にLine-Of-Reasoning(LOR)の構成要素(Triggering cues,Domain concept,Intermediate conclusion,Intermediate action,Conclusion,& Argument)を抽出した。 【結果】被験者の年齢:22歳-30歳=28名、31歳-40歳=1名、平均実務経験月数:484±16.68、Talk Aloudの平均所用時間(分):事例A=12.93±、5.97(Range:37.54-4.55)。事例B=15.51±7.00(Range:37.52-5.27)。事例C=13.47±3.91(Range:22.43-7.07)。 経験年数によってLORの構成要素に差があるかどうかをみるために現在データを解析中である。
|