地域を看護アセスメントするための指標と方法に関する教育用モデルの開発

2000 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11672339
• Research Institution: Sapporo Medical University
• Principal Investigator: 佐伯 和子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (20264541)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 平野 憲子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50295367) ; 加藤 欣子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264516) ; 和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (60295368)
• Keywords: 地域の看護アセスメント / 地域診断 / 教育用モデル / コミュニティ・アズ・パートナー・モデル / 保健婦教育

Research Abstract

地域の看護アセスメントのための教育用モデルを修正して、再度評価を行い、地域の看護アセスメントの教育用モデル(S2000)を作成した。
1 教育用モデルの改定版作成
平成11年度の評価をもとに、教育用モデルの改定を行った。改定は看護過程の細部について、看護判断の項目について修正を行った。
2 平成12年度の地域看護方法論IIIの講義と演習、地域看護学実習で試用した。
3 教育用モデルの評価
1)学生による評価
平成12年度の4学年の学生57名に対し、地域の看護アセスメントに対する理解度の自己評価、モデルの有用性とわかりやすさについて、講義開始前、演習終了後、実習終了後に質問紙による調査を行った。学生の評価はわかりやすさ・有用性に幅は見られたが、学習をサポートするツールとして評価された。
2)保健婦教育課程担当教員による評価
保健婦教育課程担当教員4名に面接よる評価を行った。モデルの構造、概要は妥当であると評価されたが、健康課題の構造化のわかりにくさが指摘された。
4 地域の看護アセスメントの教育用モデル(S2000)の開発
上記の課題を検討した上、健康課題の構造化を図示し、例示として追加した。また、看護診断との関連性が理解しやすいように、判断項目と判断基準に関する表を付加した。今後は、アセスメント結果から看護の実践、評価につながるようなモデルとして発展させていくことが課題となった。

Research Products

• [Publications] 佐伯和子: "地域を看護アセスメントする教育用モデル開発(第1報)-試作モデルの概要と実習指導者の評価-"第3回日本地域看護学会学術集会講演集. 135 (2000)
• [Publications] 加藤欣子: "地域を単位とする看護家庭展開に関する学生の理解-4年次の地域看護学実習直後の学習到達状況-"第3回日本地域看護学会学術集会講演集. 136 (2000)
• [Publications] 佐伯和子: "地域の看護アセスメントについての保健婦の認識"日本公衆衛生雑誌. 47(10)特別付録. 418 (2000)
• [Publications] 和泉比佐子: "地域の看護アセスメント演習に対する学生の自己効力と自己評価の関連"日本公衆衛生雑誌. 47(10)特別付録. 424 (2000)
• [Publications] 佐伯和子: "地域の看護アセスメントに関する教育"金沢大学医学部保健学科紀要. 24(1). 183-187 (2000)
• [Publications] 佐伯和子: "保健活動における地域の看護アセスメントの課題-保健婦の認識をとおして-"日本地域看護学会誌. 3(1). 142-149 (2001)
• [Publications] 佐伯和子: "地域の看護アセスメントに関する実習指導の困難について-実習施設の指導者の場合-"札幌医科大学保健医療学部紀要. 4(印刷中). (2001)
• [Publications] 和泉比佐子: "地域の看護アセスメントに対する自己効力と自己評価の検討"札幌医科大学保健医療学部紀要. 4(印刷中). (2001)
• [Publications] 佐伯和子: "学士課程の地域看護学実習における「地域の看護アセスメント」の学習課題の必要性-実習指導者による評価-"北海道公衆衛生雑誌. 14(2)(印刷中). (2000)
• [Publications] 加藤欣子: "学士課程学生の地域看護アセスメントにおける健康課題の捉え方-重点アセスメント実習記録の分析から-"第4回日本地域看護学会学術集会講演集. (印刷中). (2001)