1999 Fiscal Year Annual Research Report
医療の進歩と看護ニーズの変化に対応する「基礎看護学」の教育内容の検討
Project/Area Number |
11672340
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
兼松 百合子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 まゆみ 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (20305254)
布佐 真理子 岩手県立大学, 看護学部, 助教授 (60228939)
石井 トク 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (10151325)
平野 昭彦 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (30305255)
菊池 和子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (10305253)
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Keywords | 基礎看護学 / 基礎看護実習 / 看護教育カリキュラム / 看護系大学 |
Research Abstract |
看護系大学における「基礎看護学」の教育内容、教育方法、担当教員、他の授業科目との関連等の改善・充実を図るために現状調査を行った。 1.文献調査:学術誌に掲載されたもので、本研究の趣旨に沿ったものは少なかった。主要な教科書(日本22冊、アメリカ7冊)の内容から、基礎看護学概論には従来の内容の外に「在宅看護」や「専門看護婦」が、看護技術では「感染予防」が共通基本技術として位置づけられていること、アメリカでは、「感染予防」「疼痛管理」「薬物療法の管理」が主要な内容であること、「文化と民族性」が強調されていること、基礎医学を含めた内容であること(例:薬理学を薬物療法管理に含める)等が明らかになった。 2.全国46大学看護教育課程のカリキュラム・授業概要から、基礎看護学の授業科目は看護学概論、基礎看護論、生活援助論、治療援助論、基礎看護方法等のほか、フィジカルアセスメント、カウンセリング、コミュニケーション、感染看護、看護過程、看護理論等があり、基礎看護学の広がりと、位置づけの多様さが明らかになった。必修単位数は10〜30単位、開講時期は1〜4年次とさまざまである。基礎看護実習は多くは1〜2年次に行われている。 3.踏査を行った13大学(本大学を含む)は、国立5、公立6、私立2、開設後10年以上3、5〜9年5、4年以下5大学であり、基礎看護学の対象を全年齢、全健康レベル、施設内外のすべてと広く捉え、基礎看護実習においても人間理解の視点を重視しているが、看護技術は成人の病者を対象とした臨床看護技術に比重を置いている傾向が見られた。また、アメリカ2、カナダ1、イギリス3大学を訪問し、その国の社会体制、歴史、民族、文化に裏付けられた看護教育の現状を把握することができた。
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Research Products
(1 results)