2000 Fiscal Year Annual Research Report
依存症の回復におけるセルフヘルプグループの機能の研究
Project/Area Number |
11672342
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
安田 美弥子 東京都立保健科学大学, 保健科学部・看護学科, 教授 (30158000)
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Keywords | 依存症 / セルフヘルプグループ / 回復 / アルコール専門クリニック / 断酒継続率 |
Research Abstract |
研究(1) 今年度は昨年度に引き続き、「良い回復をしている人」について面接調査を行った。「良い回復」を下記のように定義した。 1,3年以上の断酒を継続している。 2,仕事や役割をもち、社会的に自立している。 3,精神的に安定し、自分がアルコール依存症であることを肯定している。 以上に当てはまる回復者をセルフヘルプグループから紹介して貰い、29名に対し、半構造面接を行い、そのテープを起こして内容の分析を行った。対象を所属するセルフヘルプグループによって,Alcoholics Anonymousと断酒新生会、その他の3つに分類し、セルフヘルプグループへの思い、回復の機能、アルコール依存症の回復とは、等を抽出・分析し、その結果を日本精神衛生学会、社会精神医学会に於いて発表した。 研究(2) 東京近郊の5つのアルコール専門クリニックに通院治療を行っている患者182名に対し、飲酒歴、治療歴、セルフヘルプグループへの参加度などについてアンケート調査を実施・分析し、日本看護科学学会において発表すると共に、「アディクションと家族」(日本嗜癖行動学会誌)に投稿し、17巻4号に掲載された。
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Research Products
(1 results)