2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11672343
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
杉本 正子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (80226464)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒賀 直子 順天堂医療短期大学, 専攻科, 教授 (30290399)
高石 純子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (50289972)
河原 加代子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (30249172)
後藤 志保 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助手 (50336533)
|
Keywords | 在宅ホスピスケアシステム / がん終末期患者 / システムの構築 |
Research Abstract |
本年度は、わが国における在宅ホスピスケアシステムの構築に向けての4年間にわたる研究の最終年度であった。平成11年、12年の2年間で在宅ホスピスケアシステムにおけるホスピス・緩和ケア病棟の役割について全国調査から量的な把握を行い、また2県4所のホスピス・緩和ケア施設の4人の医師への面接調査から質的な内容の把握を実施した。(2003年に1報、2報として順天堂医学に掲載予定)また「アメリカにおけるメディケアホスピスの変遷と課題」について文献から把握し、総説としてまとめた。以上、3つの内容を中心に報告書を作成した。 平成13年度では、ケアサービスの受け手である「在宅ホスピスケアを受けて亡くなられた遺族」を対象に、本学の倫理委員会の承認を受けて面接聞き取り調査を実施し学会発表を行った。現在、論文としてまとめの途上であり、15年度中に学会誌に投稿する予定である。 今年度は、これまでの内容を論文としてまとめ投稿したこと、更にこれまでの全成果を報告書として完成することにほとんどのエネルギーを費やした。これまで明らかになった点については、(1)ホスピス・緩和ケア病棟の約半数の施設で在宅ホスピスケアを実施していた。しかし在宅で看取った患者数は少数であった。(2)施設の統括責任医師や看護師は在宅ホスピスケアに伴う地域への貢献に強い意欲を有していた(3)医師はホスピスケアを担う看護師の役割について高く評価し、強い期待を寄せていた(4)ホスピスケアシステムの構築のためには、地域性を生かした推進が必要であることが示唆された。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 杉本正子, 高石純子, 荒賀直子, リボウィッツ志村よし子, 河原加代子: "在宅ホスピスケアシステムにおけるホスピス・緩和ケア病棟の役割-全国ホスピス・緩和ケア病棟への調査から-"順天堂医学. 49(1)(編集中). (2003)
-
[Publications] 高石純子, 杉本正子, 荒賀直子, 秋山正子, リボウィッツ志村よし子, 河原加代子: "在宅ホスピスケアシステムにおけるホスピス・緩和ケア病棟の役割-医師への面接調査から-"順天堂医学. 49(2)(編集中). (2003)
-
[Publications] 杉本正子, 高石純子(氏家幸子監修, 小松・土居編): "終末期にある患者の看護(XII在宅ホスピスケア)"廣川書店. 164 (2003)