2001 Fiscal Year Annual Research Report
要介護高齢者の療養場所移動におけるケア継続に関する実証的研究
Project/Area Number |
11672350
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Research Institution | Osaka Prefecture College of Nursing |
Principal Investigator |
上原 ます子 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (10203473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 孝子 大阪府立看護大学, 看護学部, 講師 (70305671)
中村 裕美子 広島県立保健福祉大学, 教授 (10299266)
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Keywords | 要介護高齢者 / 継続看護 / 退院計画 / ケアシステム / 療養場所移動 / プログラム |
Research Abstract |
【継続看護プログラムの実践と評価】基礎調査に基づき開発、実践、評価後の改訂を行った「高齢患者退院指導・継続看護プログラム」を病院から退院する次の高齢患者に実施した。プログラムの一般化を目的として、従来活用対象としてきた家庭への退院については、訪問看護の導入がなく介護職が退院後のケアの中心を担う場合、介護老人保健施設等への入所を加えた。その結果、本プログラムは退院後に訪問看護が導入された場合と同様に実践可能であり、入院中の適切な退院準備と的確な情報が早期に伝達されることによって、ケア継続に有効であることが確認された。しかし、退院先は各機関の目的、情報を受け取る職種、ケアを担う職種や職員数も異なることから、連携先の特徴を把握した上で、専門用語を避ける、感染等に関連する臨床検査などが行われにくい機関ではそのような情報を意図的に伝達するなどの情報の内容と伝え方に対する配慮、生活が中心となる場で継続可能なケアへの配慮が必要という結果であった。 【地域における継続ケアシステムの構築を目指したシンポジウムの開催と継続ケアシステム評価に関する検討】13年5月にA市において、継続ケア推進の第1歩として、保健・医療・福祉関係者によるシンポジウムを開催した。市民も含め200名が参加して、シンポジウム内容および参加者の反応を加えて継続ケアシステムの評価について検討し、病院と地域連携システム、各機関・利用者・ケア担当者間のコミュニケーション手段と内容が見出された。
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